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CHAPTER16 褥瘡予防の介護~圧と摩擦を考える

富山県介護福祉士会副会長
舟田 伸司 氏

  • 1褥瘡の発生とその予防公開中

    褥瘡の発生とその予防

    看取りの時期での介護を含め、褥瘡の予防は患者さんのその人らしさの継続、綺麗な体で、痛みなく生活を重ねていくという意味でも重要な関わりとなります。今まで褥瘡の大きな原因は圧迫と言われていましたが、褥瘡学会では「外力」という言葉にしています。圧迫、ずれ、摩擦、この3つが加わった時に内部に「応力」が生じ、血管が引っ張られて血流が低下してしまいます。ここではそのメカニズムを知り、日々共に関わる看護師と連携し、よりよい褥瘡予防を実践していくことを学びます。

  • 2ポジショニングと体位変換公開中

    ポジショニングと体位変換

    褥瘡の発生要因や好発部位をしっかり理解した上で、姿勢と受圧する部位の関係を理解し、予防の介護を心がけます。良いポジショニングは安楽に加え、褥瘡予防や改善治癒を心がけることも大切な1つの目的です。必要以上の安静からの脱却のためにも、患者本人の自然な動きも活用することが必要です。ゆっくりと座位や側臥位からバランス良く体位変換をし、ポジショニングの際には意識してコミュニケーションを取り、苦痛がない安楽な姿勢かの確認をしていきます。

  • 3スキンケアと栄養管理、生活不活発の予防公開中

    スキンケアと栄養管理、生活不活発の予防

    高齢者の特徴の1つとして、老化に伴う皮膚の変化により、脆弱な皮膚となっているため、保清、保湿、保護を意識したスキンケアを行なっていく必要があります。しかし、いくら良いポジショニングやスキンケアをしたとしても、低栄養状態で生活不活発の状態では根本的な解決にはつながりません。褥瘡予防のポイントを理解し、褥瘡が出来ないような、健康的で普通の生活をする事が本当の目的である事を忘れず、生活不活発にならないプラスの介護を実践しましょう。