年間スケジュールSCHEDULE

ホーム » 年間スケジュール » S-QUE院内研修1000&看護師特定行為研修 » 第24回 プロに教わるエンゼルメイク/気持ちよく送りだすエンゼルケア

Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第24回 プロに教わるエンゼルメイク/気持ちよく送りだすエンゼルケア

エンゼルメイク研究会
小林 光恵

ライブ研修 3月21日(水)/ オンデマンド研修 3月26日(月)〜4月16日(月)

エンゼルケアの検討に必要な点(死後変化の把握の重要性、ならわしについて、綿詰めのこと、感染対策について、コミュニケーションの重要性、声かけ・説明のポイント、トラブル対応策など)をお伝えするほか、顔のエンゼルメイクのデモンストレーション(クレンジング・マッサージ、フゥンデーション、眉、チーク、口紅などの必要性も解説)をしながら、その手順やポイントを紹介します。

発信会場:発信会場:平塚共済病院(神奈川県平塚市)

第24回 プロに教わるエンゼルメイク/気持ちよく送りだすエンゼルケア

質疑応答

  • 例えばチューブ類に囲まれてお亡くなりになった場合、顔の皮膚が少し荒れていたり皮がむけていたりということがあろうかと思うのですが、そのときのケアの工夫とかポイントはありますか。
    潰瘍など表皮が失われているところは、そのまま外気に触れていると乾燥・収縮・変形などが生じて革皮様化するおそれがありますので、まずは外気に触れないようにするということが大事です。お勧めの方法は、まず肌色の紙テープをその部分に貼っていただき、その上にフィルム材などを貼り、またその上に肌色の紙テープを貼ります。波々にならないようテープが重ならないように貼り、そこを肌と見なして、乳液、ファンデーションというふうに上からカバーしていくと目立たなくなります。患部に直接ファンデーションを塗らないで、貼ってから塗るというのがお勧めです。 唇なども潰瘍、あるいはじくじくしているような場合はテープを貼ってから口紅という整え方が良いと思います。
  • だいたいどちらの病棟もそうだと思うのですけれども、化粧品類を揃えるにあたって個人のもらいものを集めたりとか、使わなくなったものを各自持ち寄ったりなどしています。エンゼルメイクにはやはり色が重要になってくると思うのですが、やたらと赤すぎたりして失敗をしながらやっていますが、これを機会にきちんと道具類も揃えたいです。個人で購入する場合はどういったことに気をつけて色選びし、購入したら良いでしょうか。
    費用の計算をしたりして、施設で適切な道具類を導入して頂くのが望ましいのでないかと思います。例えば化粧品などはお一人にどのくらいかかるのか。エンゼルメイク研究会が企画・監修したエンゼルメイクセットですと、ある病院では一回の使用量の試算が436円でした。最初からエンゼルメイクセットを導入することが難しい場合は、できる範囲で徐々に少しずつ準備し、ファンデーションなら最低は肌色と赤と黄色など、カバー力のあるものを準備していただければと思います。それと、まず手始めに保清という位置づけでクレンジングマッサージをやっていただくと効果が実感できますので、クレンジングマッサージ用のクリームから準備されるのも良いかと思います。持ち寄りではなかなか適した物が揃いません。また、ご本人のものでもご本人が元気なときの化粧品で乾燥対策にならない場合もあるので、ファンデーションはやはりクリームタイプのファンデーションで保湿がちゃんとできるものを選ばれると良いと思います。