年間スケジュールSCHEDULE

ホーム » 年間スケジュール » S-QUE院内研修1000&看護師特定行為研修 » 第4回 急変患者の病態を知り実践を読む[応用]

Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第4回 急変患者の病態を知り実践を読む[応用]

前橋赤十字病院  救急看護認定看護師
小池 伸享

ライブ研修 5月16日(水)/ オンデマンド研修 5月21日(月)〜6月18日(月)

手術後患者、慢性疾患患者の急性増悪、急性疾患の発症、外傷、災害など、急変はあらゆる看護分野で見られます。また、年齢、性別、時間、領域を問いません。急変への対応技術は、看護師の誰もが身につけるべき重要なものです。急変時、何をすれば良いか判断でき、適切な対応がとれるように、日々の看護実践の中で知識と技術を準備しておくことが大切です。本編、応用編では、院内急変の見方、考え方として胸部系に起りやすい異常に対するアセスメントと対応について解説いたします。

発信会場:発信会場:脳血管研究所美原記念病院(群馬県伊勢崎市)

第4回 急変患者の病態を知り実践を読む[応用]

■ 第4回 研修レジュメを準備しました。ご契約施設担当者の方は、事務局からのメールに記載のページよりPDF資料をダウンロードして下さい。

質疑応答

  • 先日、入院中の患者さんが胸部大動脈瘤解離で呼吸停止の症例がありました。いつ解離してもおかしくない状態でしたが血圧120/60台で安定し、前駆症状もなく突然の意識消失でした。家族不在時はできる限りのことをして欲しいと希望だったので蘇生を行いました。その際、胸骨圧迫しながら、出血を余計増悪させてしまうのではという疑問が生じました。胸部大動脈流解離による呼吸停止はかなり厳しい状況と考えられますが、胸骨圧迫は続行してもよかったものでしょうか? 出血を増悪させる原因にはならないでしょうか?
    胸部大動脈解離による呼吸停止の症例ということで、呼吸停止を認識し、そしてCPRを開始したということで解釈させていただいたのですが、呼吸停止を見たというのと同時に循環の徴候、いわゆる頸動脈のあたりを触っていただき、そこがどうなのかと判断してCPRを始めたのかと思います。院内で呼吸停止を見つけた際の看護師ができる処置とは、医療従事者ですので循環の確認もしますけども、呼吸停止(循環停止)を見つけたという自信がなければ、すぐにCPRを始めなさいというのがガイドライン2010で言われているBLSになりますので、それは正しい判断と当院の医師も通じて検討させていただきました。
    結果論として胸部大動脈解離が出血を起こしてしまったとしても、呼吸停止を見つけた場合はできることは、まずCPRを始めることかと思いますし、さらに呼吸停止だけであって循環が止まっていないということを確認できたのであれば、呼吸のみの換気につなげればよかったのではと思うので、もう少し状態が分かれば具体的に回答できるのですが。呼吸停止だけなのか、もしくは循環も一緒に止まっているのかによって対応が変わってくるかと思いました。CPAと判断して胸骨圧迫をしたのであれば、それしかすることがないですので、正しい判断だったと思います。