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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第5回 実践 フィジカルイグザミネーション [基礎]

杏林大学医学部付属病院 看護部長
道又 元裕

ライブ研修 6月6日(水)/ オンデマンド研修 6月11日(月)〜7月9日(月)

フィジカルアセスメントとは患者を観察し、可能ならばインタビューによって健康歴の主観的情報を聞き、観察と科学的な検査、さらにフィジカルイグザミネーション(身体診査)を行い、これらの情報を統合して、患者の健康問題について評価することです。そのためには、意図的に目的を持ったインタビューの技術や精度の高い検査方法、正しい診査技術が基本となります。そのうえで、データの意味づけを関連づけ、統合したりする専門的知識と洞察力による判断、評価が必要となります。さらには経験の積み重ねによって洗練された技術や知識も大きなちからとなるのです。フィジカルアセスメントの精度を高めるためには、正常と異常とを区別するための解剖生理、疾病、病態などに関する基本的知識を得るための幅広い学習と診査の結果が有益となるための技術訓練を重ねることなしではできません。 今回の研修では基礎編として基本的な理解を身につけていきます。

発信会場:発信会場:公立昭和病院(東京都小平市)

第5回 実践 フィジカルイグザミネーション [基礎]

■ 第5回研修レジュメを準備しました。ご契約施設担当者の方は、事務局からのメールに記載のページよりPDF資料をダウンロードして下さい。

質疑応答

  • 聴診の工夫というところで日頃苦労している面でアドバイスをいただければと思います。人工呼吸器を装着している患者さんでしたら、聴診をする際に呼吸音が弱ければマンパワーを使ってジャクソンリースで加圧して呼吸音を聞きやすくするなど可能ですが、挿管もしていなくて自然気道で自発呼吸の患者さんで深呼吸を協力していただけないような方の時に、呼吸音をうまく聴取するコツを教えてください。
    人工気道も留置されてなくて何もデバイスがなく、自発呼吸だけで呼吸運動が弱い方の場合、呼吸音を聴取するのは非常に努力がいるし、わからないこともたくさんあります。どこの音を聴きたいか、左右対称かどうか確認したいと思いますが、その際の解剖学的な工夫としては、中腋窩線付近のところが最も音が聞こえやすいところですので、せめてそういうところを左右対称に聞き分けていくこともひとつの工夫だと思います。それ以外はほんとうに弱ければ難しいですが、マスクでバッグを使って換気をするかというとそこまでは必要ありません。まずは解剖学的な見地からの工夫をしてみてください。