年間スケジュールSCHEDULE

ホーム » 年間スケジュール » S-QUE院内研修1000&看護師特定行為研修 » 第8回 [応用] 看護職のための臨床推論入門 ~フィジカルアセスメントのレベルアップを目指して

Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第8回 [応用] 看護職のための臨床推論入門 ~フィジカルアセスメントのレベルアップを目指して

医療福祉生協連 家庭医療学開発センター 副センター長
喜瀬 守人 氏

ライブ研修 7月17日(水)/ オンデマンド研修 7月22日(月)〜8月19日(月)

名探偵◯◯(お好きな名前をどうぞ)は、鋭い観察と的確な質問によって、また自らが立てた仮説を検証することによって、難事件の真実を明らかにしていきます。同じように、患者の心身に起こっていることを、問診や身体診察によって明らかにしようとする、医療者の思考過程を学ぶのが臨床推論です。
めまいで来た患者に何を訊けばいいのか?呼吸数をカウントすることは必要なのか?など、具体例を交えつつ、診断プロセスの理論的基盤について一緒に学びましょう。

発信会場:発信会場:ふじさきクリニック(神奈川県川崎市)

第8回 [応用]  看護職のための臨床推論入門 ~フィジカルアセスメントのレベルアップを目指して

■ 第8回研修レジュメを準備しました。ご契約施設担当者の方は、事務局からのメールに記載のページよりPDF資料をダウンロードして下さい。

質疑応答

  • まだ経験が浅く、知識がなかったり自分の判断に自信がなかったりして、バイタルサインの測定をしたときに少し変だと思うことがあっても報告や質問や相談をしにくかったりするのですが、そういった時に何とお声をかけて報告したらいいのか教えて頂けたらと思います。
    誰に報告するかにもよるとは思うのですけども、医師に報告をするということを前提にお話しします。
    医師に報告する際に重要なのは、その患者さんが急を要する状態であることが伝わるかということと、あなたが考えていることが伝わるかということが重要になります。
    医師は、電話の内容から緊急性の高さと、自分が対応する必要があるかどうかを判断するので、まず自分の部署と名前を名乗って用件を述べても差し支えないか確認したら、最初に用件を言ってしまった方がよいです。現在こういった状態で緊急性が高い病態ではないかと思うので、ちょっと診察してもらえませんかといった具合に、こう考えているのでこうしてほしいということをある程度明確に伝えた方がいいと思います。
    ただ単に診てほしいと伝えると本当に診る必要があるのかと考えてしまいますので、報告内容に説得力があればそうしてくれると思います。例えばもともと胆石があることが分かっている患者さんが、ひどく心窩部が痛いと訴え黄疸が出ていますので診察をお願いしますといった感じに、患者さんに今起こっている状態を要約して、最初に概略を述べてから細かい状態を伝えるというのが、報告の仕方としてはスマートかと思います。
    もう一つ注意してほしいこととして、患者さんの訴えた字句のまま報告されることがしばしばあるのですが、そうすると医学用語への置き換えと緊急度の判断を同時にしなければならないので、医師としてはとても負担になります。患者の訴えをなるべく適切な医学用語に置き換えた上で報告して欲しいということが重要です。