年間スケジュールSCHEDULE

ホーム » 年間スケジュール » S-QUE院内研修1000&看護師特定行為研修 » 第24回 看護職のメンタルケア

Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第24回 看護職のメンタルケア

癌研有明病院 リエゾン精神看護専門看護師
林田 由美子 氏

ライブ研修 3月19日(水)/ オンデマンド研修 3月25日(火)〜4月29日(火)

看護師の仕事は責任が重く、倫理的問題にかかわることや、自己の感情が揺さぶられる体験も多い。また、業務量の多さや交代勤務などにより、仕事の質、量ともにストレスが高く、精神的な健康を保つことが難しい場合もある。看護師自身が心身ともに健康で生き生きと働けることにより、患者や家族へも安定した質の高いケアが提供できると思われ、看護師のストレスマネジメントは重要である。
今回の研修では、自分がどんなストレスを抱えているかに気づき、自分に合ったストレスとの付き合い方を学ぶ機会にしたい。

発信会場:発信会場:社会医療法人財団白十字会 白十字病院 (福岡県福岡市)

第24回 看護職のメンタルケア

質疑応答

  • ストレスマネジメントにおいて自分自身のストレスを知るということがとても重要だと感じたのですが、部署の管理者として、できればスタッフにセルフチェックを促していきたいと思います。これはどのようなタイミングで行った方が良いとか、アドバイスがありましたら教えていただきたいと思います。
    どういうタイミングでやったらいいですといった明確に示されているものがあるわけではないのですが、研修の中でもお話ししたように、ストレスマネジメントにおいて、まず自分のストレスに気付くということがとても大切なので、例えば新採用者の研修が年間数回あり、その研修の中でストレスチェックをして、自分自身でストレス反応の程度を認識してどういう状態なのかを把握してもらうということを行っています。ただ、記名をして提出してもらい、あなたのストレスはこうですと管理者の方が把握するというのは避けた方が良いと思います。自己管理のために役立たせてもらえればいいと思うので、記名をさせるというのはあまり望ましくないかと思います。例えば全体の傾向として今年度のこの部署はどうかとか、新採用者の方がどういう傾向にあるのか、全体の傾向を知るために無記名で提出してもらってストレスの高い人が多いか把握するという方法はあるかもしれません。
     時期によってどういう変化があったなというのを見るのも良いと思いますので、部署の中で師長さんなどが年度初めと、人事考課やラダーの評価などの面接の時期に全体で実施し無記名で出してもらった後に「この間のストレスチェックでストレスの高い人が多かったけど、何か困った時には1人で悩まないで相談してね」と声をかけてあげるといったこともいいかもしれません。
     大切なのは、スタッフ自身が自分のストレスに気付き、対処できるようになるためにセルフストレスチェックを活用していただき、管理者の方が必要な時に支えてあげられたらいいと思います。