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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第22回 うつ病患者への看護アプローチ

地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター 精神科科長
古田 光 氏

STAGE2〜4

ライブ研修 2月18日(水)/ オンデマンド研修 2月23日(月)〜3月23日(月)

「うつ病」などの精神疾患の既往のある患者さんに苦手意識はありますか? 何を言っても落ち込んでばかりの方、体に問題はないのに食事を取らない方、死にたいという方、うつ病と診断を受けている方、そんな患者さんの対応に悩んだことはありますか? 本講義ではうつ病やうつ状態が疑われる方への対応について、実際の症例を示しながら、わかりやすく解説します。

発信会場:発信会場:葛西昌医会病院(東京都江戸川区)

第22回 うつ病患者への看護アプローチ

質疑応答

  • 一般の急性期の病院等ですと救急搬送で患者さんが運ばれて来て、精神疾患があるという事だけで戸惑う事が多いのですが、講義を聞いて薬の使い方や観察をするという事が大事だと感じました。搬送された時にお薬を沢山飲まれていると躊躇してしまうのですが、何か見分けると安心できる方法がありましたら教えて下さい。
    精神科をやっていると、循環器の患者さんが外来に来て「こんなに薬を飲んでいるのか」とおののく事がありますが、多分精神科の薬になじみがないのと、精神科の薬だから漠然と“怖い”という思いがあるのかもしれません。
    精神科で10種類位薬を飲んでいる事が良い処方なのかは別として、専門家が見ると、鬱の薬が効かなくて2種類入っていたり、睡眠薬、安定剤などで症状を緩和していたりと意味のある処方の場合もあり、あまり種類や数に対して抵抗はありません。
    おそらく薬が多いと重症な印象がするのでしょうが、急性期の病院において鬱で問題のあるというのはおそらく、鬱っぽくて退院出来ない人や、うつ病のせいか分かりませんが、落ち込んでいて治療にのらない人等が問題になります。
    暴れてしまったらどうしようとか、不穏になってしまうというところが一番不安の強いところかもしれません。しかし鬱の人はあまり暴れません。躁鬱病で躁状態でしたら落ち着かない事がありますが、鬱の人は多訴な人もいますが、どちらかというと暗いので元気が無く動かない方が多いのと、訴えられないままに自傷行為や自殺企図になってしまうのが一番怖いとは思います。
    薬の内容を見て恐れるのではなく、よく観察し、「受け止めているよ」という温かい雰囲気で見守るというのが基本になると思います。そういうアプローチはメンタルに問題を抱えていない高齢者などにも、良いケアだと思います。