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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第23回 摂食・嚥下訓練の進め方実践~口から食べるリハビリテーション

NPO法人口から食べる幸せを守る会 理事長
小山 珠美 氏

STAGE1〜2

ライブ研修 3月4日(水)/ オンデマンド研修 3月9日(月)〜4月6日(月)

口から食べることに困難を有した方々へのリハビリテーションで最も大事なことは、口から食べることの意義を理解し、幸せに食べることへの希望を引き出す(繋ぐ)関わりです。そのためには①リスク管理②廃用症候群予防③早期経口摂取開始と継続④安全で効率的な食事援助技術が重要となります。その上で、段階的摂食嚥下訓練(直接訓練と間接訓練の組み合わせ)、食物形態の調整、姿勢調整、セルフケア拡大、環境調整、多職種連携などを図っていきます。本研修では、そのプロセスと成果について紹介します。

発信会場:発信会場:藤沢湘南台病院(神奈川県藤沢市)

第23回 摂食・嚥下訓練の進め方実践~口から食べるリハビリテーション

質疑応答

  • 当院でも認知症の患者さんや廃用症候群の方が多くて最近困っている事なのですが、 下顎が上がったままの状態で拘縮している患者さんのアプローチに困っている状況です。 頸部が上がった状態で固まった場合でのアプローチの仕方がありましたら教えてください。
    現在は3週間程絶食していて経鼻胃管が入っている状態とのことですが、元々頸部が伸展して僧帽筋の短縮がかなりあるような方でしょうか? 食べていないと結局ますます廃用になってきますので、ベッド上でどんなポジショニングをしているかが大事です。
    筋の短縮がある方には難しいのですが、頭部だけ上げようとしても絶対に無理があるので、背部の方から肩、それから腕といった部分のポジショニングを行い、しっかりと頸部のマッサージ、リラクゼーション、食べ物を見て認知、といったことを続けていかないと下顎が上がったままでなかなか是正できません。
    どうしても難しい場合は、やや半側臥位になっていただき、いったん口の中に食べ物を溜めて頂いて嚥下を促します。身体を横にして口を閉じてもらうというやり方ですが、その前の段階の、頸部や顔のマッサージ、食べ物を見る、匂いを嗅ぐ、手を使う、といったことが非常に大切になってきます。
    手を使うとその手を見ようとしますので、顎を引くことになります。それらを総合的にアプローチしていくことが大事かなと思います。出来るだけ早く経口摂取を開始していくために、棒付きの飴(チュッパチャプス等)を舐めていただくなどで味覚刺激をして嚥下反射を促せば、頸部の後屈を改善できる可能性はあると思います。