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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第24回 褥瘡ケアの基礎と応用:医療機器圧迫損傷を含む

東京大学医学部附属病院 看護部教育担当 研究支援担当 皮膚・排泄ケア認定看護師
小柳 礼恵 氏

STAGE2〜4

ライブ研修 3月18日(水)/ オンデマンド研修 3月23日(月)〜4月20日(月)

褥瘡対策未実施減算制度~褥瘡ハイリスク患者管理まで既に10年以上が経過しています。 褥瘡対策が取られるにつれて、動けない方の褥瘡予防ケアについての知識や各施設における構造面での整備は整えられてきました。近年注目されているのは「医療機器圧迫損傷」等の治療上必要とされる機器類により発生する褥瘡です。このような褥瘡はこれまでアセスメントしてきた点に視点を加えて関わる必要があります。
今回は上の背景から、通常の褥瘡予防に関わるケアから、機器類の圧迫・摩擦・ずれの予防について講義したいと思っています。

発信会場:発信会場:山梨厚生病院(山梨県山梨市)

第24回 褥瘡ケアの基礎と応用:医療機器圧迫損傷を含む

質疑応答

  • 胃管のチューブについて、鼻の下や頬の部分でとめたりするのですが、患者さんが動いたりしますと貼付部分が取れてしまい、ズレて引き上がってしまいます。 頬など他の部位でとめる方法などありますでしょうか。
    頬の位置では剥がれる原因は色々あり、発汗していたり、皮脂が浮いてきたりすると剥がれやすくなります。それを回避するには、例えば被膜剤や皮膚の表面を保護する人工肛門用の被膜剤等があるので、そういったものを塗って頂いた状態で貼付することも一つの手です。 あとは「オメガ貼り」という貼り方をしてみてはいかがでしょうか。 テープの貼付の基本として、そのまま貼ってしまうと緊張が加わるため一気に剥がれてしまいますが、管の端と端をオメガ貼りにすることで、緊張が加わりにくくなるので剥がれにくくなります。 または端と端に少しカットを入れ、管の首を固定する方法があります。とにかく先頭と終わりに緊張が加わらないようにきちんと固定されることが必要になります。基本的にオメガ貼りで貼ると緊張が加わらず剥がれにくくなるので、患者さんに実践する前に何かに貼って試してみると良いと思います。
  • 循環器内科・呼吸器内科で勤務しているのですが、最近NPPVマスクを使っている際に鼻の脂が多い所がどうしても赤くなってしまいます。対策を色々試しているのですが、何か有効な予防法はないでしょうか。
    評価をする時に、まずはマスクが患者さんの顔に合っているかどうかを見ることと、固定ベルトがきちんと装着されているか確認する必要があります。それらがきちんとされている上で圧迫を弱くするには、まずはメピレックストランスファーをマスクがあたる部分に貼付し圧を分散させます。しかし、人によってはメピレックストランスファーを貼付した部分に隙間ができリークがおこることがあります。その場合は隙間の状況で、重ねて貼付したりし高さなど変えていかないといけません。 ただし、リークができてしまうかどうかというのが問題になってきますので、そういったことを装着して確認し、リークが無ければこのような方法が良いかと思います。 頬等に皮脂が多いとズレてしまうのですが、メピレックスなどを貼ることで、皮脂もマスクの表面に当たることがなくなりますので、ズレも良くなりますし圧迫も除去されます。