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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第5回 院内急変でのファーストエイドとアセスメント

浜松医療センター救命救急センター 救急看護認定看護師
笠原真弓 氏

急変(シリーズ) STAGE1〜2

ライブ研修 6月3日(水)/ オンデマンド研修 6月8日(月)〜7月6日(月)

「◯◯さんが転んだ!足が変形して腫れている!!」病院・施設・在宅などで遭遇したことがある光景ではないでしょうか。このとき、看護師は専門的な救急処置がすぐに実施できない場合は、観察・アセスメントした後に緊急・応急処置を行います。これがファーストエイドです。場所や状況を問わずに発生する救急・急変場面に遭遇したときのアセスメントのポイントやファーストエイドの実際を知り、実践に活用してください。

発信会場:発信会場:冨田病院(愛知県岡崎市)

第5回 院内急変でのファーストエイドとアセスメント

質疑応答

  • 当院はリハビリテーション病院ということで、院内の中にケアスタッフ、リハビリスタッフがおり、それ以外にも事務員なども一緒に院内でケアを行っていますが、看護師以外のスタッフが急変を見つけたという時に、どのあたりまで介入をした上で看護師にバトンタッチをするのか、何かそういったトレーニングをされているケースがありましたらごアドバイスください。
    私の勤務先でもリハビリ室で患者さんが理学療法を受けています。先ほどの講義の中で院内救急コールのことを少しお話しましたが、リハビリ室で救急コールが鳴ることが多いです。救急コールの理由は、リハビリ中に患者さんが意識消失をしたり、反応が鈍くなってしまうことですが、心停止のような危険な状態になることはほとんどありません。しかし、脳卒中や整形外科の病態でリハビリをしている患者さんが多いため、血圧の変動で一過性に意識消失を起こすリスクは高いと思います。おそらく、こちらの施設のセラピストさん達も同様だと思いますが、セラピストさんはリハビリ中に患者さんに一番近い所にいますので、患者さんの急変時に自分達に何かできることがあればと、一次救命処置といわれるBLSを定期的に学習してくれています。あとは、私自身が自施設での勤務経験が長いこともあり、セラピストさんたちとの関係性が構築されており、互いにコミュニケーションとりながら日頃困ったことを聞き、ちょっとしたことでもアドバイスしたり、時々ミニレクチャーのような勉強会を開いたりしています。 また、セラピストさんはベッドサイドでリハビリをしている際に、患者さんの血圧が下がって意識消失をした時や様子がおかしい時などに、うろたえずにすぐ呼んでくれます。これは、自分達は呼ぶのが大事な役割なんだということを意識してくれている結果だと思います。患者さんの近くにいるから自分が全部やらなければならないとセラピストさんたちが思ってしまうと、それがストレスになってしまいます。そうではなく、どんどん医師・看護師を呼んで構いませんと伝え、対応時は一緒に介入してもらいます。どうしても医師・看護師にしかできない医療処置や看護行為がありますので、必要な物品を持って来てもらうために物品の場所を伝え、チームとして一緒に蘇生に加わってもらうように心掛けています。