第16回 がんの痛みの緩和と患者サポートのポイント ~最新のエビデンスからオピオイドに関する課題「ケミカルコーピング」の対応まで~ | S-QUE研究会

年間スケジュールSCHEDULE

ホーム » 年間スケジュール » S-QUE院内研修1000&看護師特定行為研修 » 第16回 がんの痛みの緩和と患者サポートのポイント ~最新のエビデンスからオピオイドに関する課題「ケミカルコーピング」の対応まで~

Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第16回 がんの痛みの緩和と患者サポートのポイント ~最新のエビデンスからオピオイドに関する課題「ケミカルコーピング」の対応まで~

藤沢湘南台病院 がん看護専門看護師
林 ゑり子 氏

がん看護 STAGE2〜4

ライブ研修 11月15日(水)/ オンデマンド研修 11月20日(月)〜12月18日(月)

2006年~2016年の10年間のがん患者の痛みに関するsystematic reviewでは、進行・転移・終末期の患者の約70%ががんの痛みを経験していると言われている 。先日、下腹部の痛みで、表情が険しく苦しそうな進行がん患者が緊急入院した際に、鎮痛薬を効果的に使用し、痛みが増強しない過ごし方を整えることができ、1週間後には医療者に冗談が言えるほどの満面な笑みを取り戻し喜ばれた。そのように笑顔を取り戻せた背景には、最新のエビデンスや知識や技術に加え、患者の個別性を意識し、実践力をあげる努力や工夫を行っていたためだと考える。今回は、がん患者の痛みの緩和の最新エビデンスや最近のオピオイドに関する課題「ケミカルコーピング」に至るまで、がんの痛みの緩和に関するポイントをお話ししたい。

発信会場:藤沢湘南台病院(神奈川県藤沢市)

第16回 がんの痛みの緩和と患者サポートのポイント ~最新のエビデンスからオピオイドに関する課題「ケミカルコーピング」の対応まで~

質疑応答

  • 院内ではほとんどの麻薬管理をナースサイドで行っているため、あまり気にすることがなかったのですが、在宅での緩和ケアも増加しており、患者様のQOLの維持向上に向けた関わりの中で、個別性はあると思いますが在宅で安全に管理しやすい導入している薬剤があれば教えて頂きたいと思います。
    現在、在宅緩和ケア、在宅の看取りについてすごく推進しておりまして、そのためには医療用の麻薬をしっかり安全に使いこなすことが、在宅の訪問看護師さんあるいは訪問診療の先生の課題になってきているかと思います。
    まず訪問診療や訪問看護師さんが使いやすく、合わせて、患者様とご家族が 使いやすいというお薬が第一選択になるかと思います。例えば、フェントステープについては1日1回の交換で大丈夫、消化器症状の副作用も少ないという点で、1日2回時間がきたら服用する徐放製剤よりは使いやすいという点があります。しかし、ご高齢の患者様の世帯が増えてきており、ライナーを手が震えて剥がせないという実情もありますし、さらには、患者様自身が貼ってもらう立場ですので、自身が痛みに対して関われないということもあります。ですので、それぞれの薬剤の特徴を知った上で、患者様とご家族、訪問診療の先生と看護師さんとの間で話し合って一番使いやすいお薬を選択されることになるかと思います。例えば、徐放製剤でも講義の中でありました1日1回のタイプのナルサスというお薬も出てきましたので、こういったお薬が使い勝手がいいのかもしれませんし、もし今まで使ったことがなく不安だということであれば、1日2回で効くオキシコンチンやMSコンチンという徐放製剤を選択されることになるかと思います。
    在宅緩和ケアによって、患者様に痛みがあったら入院しなければいけないという概念は少しずつ変えていかないといけないと思っており、皆で共有すべき大変よい質問だと思います。