年間スケジュールSCHEDULE

ホーム » 年間スケジュール » S-QUE院内研修1000&看護師特定行為研修 » 第19回 認知症の人と家族に対する意思決定支援

Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第19回 認知症の人と家族に対する意思決定支援

獨協医科大学看護学部在宅看護学領域 教授
六角 僚子 氏

老年看護 STAGE1〜2

オンデマンド研修 1月15日(火)〜2月12日(火)

あなたの施設で認知症の患者様と家族の方との関わり方をもう一度見直してみませんか?
患者様の意見はもちろんですが支える家族の意見、考え方、医療処置等への意思決定などを
支援していくことも大切です。家族が受け入れる過程として、本人と家族の歴史や役割が個別であるためうけいれる形もさまざまであります。
今回の講義で認知症の人と家族の意思決定支援について、知識・技術提供の重要性とサポートや役割を実体験のお話しを元にお話しさせていただきます。

発信会場:美原記念病院(群馬県伊勢崎市)

第19回 認知症の人と家族に対する意思決定支援

質疑応答

  • 適切な時間に適切なケアを提供しないのも虐待にあたるのではと思いましたが、病棟の中で忙しく働いていますと、適切な時間に適切なケアを行っているか自分では分からないような時どうしたらよいでしょうか?
    スタッフ同士で話をすることもとても重要ですが、どうしても看護師は自分の頭の中でぐるぐる回っていることが多く、本人抜きで看護師だけで話していることがあります。時どきは本人にきちんと聞いてください。
    昨日も認知症の認定看護師セミナーを行っていましたが、そこである認定の看護師から質問を受けました。おそらくターミナルで、もう食事をしなくなった認知症の方についてですが、私は食べたいものを食べたいだけにしてよいと思っており、ご家族も無理に提供しなくてもよいと思うと言っているが、別の看護師は何か食べさせなければと焦っており、そこを認定看護師としてもう大丈夫ですと言っていいものかというものです。本人には聞いたのか問いますとまだということでしたが、分からないだろうではなく本人にやはり一応は聞くという姿勢が、私たちには大切かと思います。
    以前も、ある終末期の方で鼻から管を通そうかという話になり、ご家族と本人と私たちで応接室を押さえて、今あなたのために話をしていますという環境設定をした上で、今は食事をしていないですよねと本人に聞き、これ以上食べないと鼻から管か、首の付け根のあたりから管になりますけどどうされますか?と伺いますと、話せないのではと思った方がきちんと一言だけ、管はいやと決定をされました。
    そこからは一日一本の点滴と、娘さんが持参するプリンやメロンといった食べやすいものを召し上がり、一ヶ月の間にだんだんと体調は低下していきましたが、本人が拒んだ管入れずに旅立たれました。そのような事例もあります。
  • 講義の中にありましたキッズガーデンですが、3ヶ月から6歳までの元気のいいお子さんとご高齢者の方のパワーの違いはどのようにカバーしているのでしょうか?
    カバーはしていないです。子供たちはミラクルパワーを渡しますけれど、高齢の方もそれに負けないくらいの深い愛情持ってしつけをしています。大変元気です。