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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第20回 認知症、せん妄の方への看護の関わり〜患者さんは何に困っているのか

国立がん研究センター東病院 精神腫瘍科長/先端医療開発センター 精神腫瘍学開発分野長
小川 朝生 氏

老年看護 STAGE2〜4

オンデマンド研修 1月28日(月)〜2月25日(月)

高齢者が増加する中、認知症の人が身体的な問題で入院する機会も増加している。認知症のケアというと、安全管理上の問題が浮かびがちである。一見問題行動のように見えてしまう背景には、痛みなどの身体的苦痛をうまく表現できないことや、会話への集中が難しく、コミュニケーションがうまくとれないという認知症の人の困難があることを知ると、どのようなケアを展開すればよいか、考えるきっかけをつかむことができる。ここでは、認知症とせん妄の概要と、身体治療の場面で注意したい点を紹介し、普段の臨床でどのような取り組みができるのかを一緒に考えていきたい。

発信会場:花と森の東京病院(東京都北区)

第20回 認知症、せん妄の方への看護の関わり〜患者さんは何に困っているのか

質疑応答

  • 拒薬をする認知症患者さんに対して、嫌がらずに服薬してもらえる声かけや介入などありますか?
    認知症の方などが拒薬をするというのは病棟でよく起こることですが、その拒薬の背景に、認知症の方のどのような困りごとがあるのかを考えていただくと役に立つかも知れません。非常に多くあるのが、急に必要と言われるとか、今までの流れとか予告なく唐突に言われると、本人は驚いて新しいことに弱いために、それを拒否という形で示されることです。
    ですので、1日のスケジュールであるとか、あるいは服薬の必要性など事前に予告をするとか、あるいはそういったことが記憶書障害で十分に覚えられないというのであれば、紙に1日のスケジュールを書いておいて、1日のこの時間にこういった薬を服薬することを読んでもらう、といったことを取り入れていくことで、本人に安心していただける面が出てくると思います。気長な支援になりますが、余裕があればご検討いただければと思います。