看護師特定行為研修

大阪府

社会医療法人きつこう会
多根総合病院

https://general.tane.or.jp
多根総合病院

(左)看護部長

米倉 修司

(右)教育専従看護師長

松下 広美

当院独自のオリジナル動画を追加し、全職員がIDを持って多職種で広く活用しています。

1)看護師特定行為指定研修機関としての特色

2017年に開講し、現在までに48名修了しています。領域別パッケージ研修となると指導者の確保や特定行為のレベル担保が難しいので、急性期に特化し、且つ一般病棟で使えるような項目を中心に徐々に区分別科目を増やしています。

最近は、既に他の指定研修期間で修了されている方が、追加でPICC等の項目を取得されるために、外部から参加されたりしています。
2)修了者は実際にどのように特定行為を実施しているか
現在16名の修了者がジェネラリストとして、部署に偏らず満遍なく配属されています。これは特定行為看護師を意図的に各部署所属にしているということではなく、ひとりのジェネラリストとして配属采配されたものが、結果的にバランス良く配置されていたという感じです。
以前は特定行為実践に関する、修了者への指示体制が整備できていなかったため、特定行為の実施件数が伸び悩んでいました。いくつかの課題があったのですが、先ずは特定行為看護師の勤務状況と、実施できる特定行為の実践レベルについても評価制度を整備し、「優(指導レベル)」・「良(一人でも実践可)」・「可(実践に指導が必要)」のランク付けを行い可視化しました。また平日の日勤帯においては、特定行為に関するコントロール担当を置くことで指示体制を確立し、依頼のあった特定行為の実施を、部署関係なく組織横断的に采配していくように改善しました。特定行為コントロール担当のPHSに依頼の連絡が入ると、その情報をモバイルのトーク(チャット)機能を使って、コントロール担当から依頼内容を発信します。タイムリーに実施可能な返信が無い場合は、可視化されている勤務状況と実践レベルを確認して、直接采配を行っています。システム整備後は、消化器内科や外科の医師もシステムをよく理解してくれており、ドレーン抜去やPICC挿入に関する実施件数も増加してきています。また感染管理認定の特定行為修了者がラウンドで「この患者さん、状態安定しているから主治医に相談して、CVを早く抜きましょう」というようなアセスメントのもと、主治医への相談と特定行為実施に関するコントロール担当への相談が同時に動き始めるので、より早くタイムリーに必要な処置が患者さんに行われるという風土ができつつあります。

3)区分、パッケージ
腹腔ドレーン管理関連
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連
創傷管理関連
創部ドレーン
動脈血液ガス分析関連
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
https://general.tane.or.jp/archives/8495

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