当院は19診療科をもつ地域密着型の病院です。脳卒中ケアユニット6床を含む147床を有し、年間の救急受入1400件、手術2200件と急性期が中心です。医師34名、看護師145名。 中堅看護師が多く、職員研修の形骸化もみられた2014年から全看護職の学習インフラとしてS-QUE院内研修1000’を導入しました。すると自発的に特定行為研修サイトで勉強するスタッフが現れ、医師の応援もあり、スタッフのモチベーション向上を目的に2018年5月に指定研修機関申請、8月に認定、10月から第一期生3名の教育を始めました。

研修は6か月間の少人数制で、看護観や実践と結び付け管理や教育学も含めたオリジナリティ溢れる内容でした。翌1年間は初心者として医師の指導で技術向上を図りました。

延8名が修了し2022年4月現在、5名が勤務しています。主治医よりCVカテーテル抜去の包括指示が出ると特定看護師へ連絡が入り、迅速に対応するといった院内統一の流れを作成し、120例を超える実施となりました。治療に直結する特定行為で制約はありますが、もっと主体性ある活動にするため、検討しています。また昨年度から、“共通科目の内容は全看護師が学べる教材だ”と考え希望者を募り、私たち主催のSQUE-learning視聴会を創り、学びの輪を広げようと少しずつ活動中です。