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Eナース
S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第23回 知りたい! 臨終を迎える終末期ケア 患者ケアの実際
市立岸和田市民病院 がん看護専門看護師
高見 陽子
ライブ研修 3月2日(水)/ オンデマンド研修 3月7日(月)〜3月28日(月)
臨終を迎える患者さま・ご家族は、様々な苦痛症状に加えて、難しい意思決定(終末期医療、鎮静など)、悲嘆など多くのつらさや困難を抱えておられます。このような患者さま・ご家族に対するケアにおいて、看護師に期待される役割は大変大きいと思います。臨終を迎える、特に予後が日単位と予測される時期のケア(意思決定支援、家族ケア、せん妄へのケアなど)についてお伝えしたいと思います。
発信会場:聖路加看護大学 看護実践開発研究センター(東京都中央区)
質疑応答
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- 終末期医療の決定プロセスに関するガイドラインについて、具体的にどのようなことが書かれているか知っておいた方がよいことを教えて下さい。
- 「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」は2007年に厚生労働省から発表されていますが、まず大事なこととして、意思決定を支えるためには身体的な苦痛の緩和、症状緩和、気持ちのケア含めたトータルペインへのケアを早期から積極的に行うのが大切であると、このガイドラインで謳われています。きちんと適切な意思決定をするには、ある程度体調や気持ちの状態を整えておくことが大事だとされています。まずは患者さんご本人の意思を尊重するということで、十分な情報提供をされた中で意思決定をすることの大切さが謳われていたり、あるいはどんな治療をするかしないかをチームで判断することの大切さが書かれています。専門職としてナースが入る上で、患者さんやご家族にとってナースというのは最も身近な存在ですので、患者さんの揺れる気持ちを誰よりも把握できる立場であることを自覚し、ご家族の状況その他いろいろな背景を全体に捉えて、どういうことを患者さんが望んでいらっしゃるか、どんなことが患者さんのQOLにとって良いのか考え、チーム医療の中で役割を果たしていければ良いと思います。また、患者さんの意思がわからなくて家族の方が決定される場合には、まずは家族の方に良かれと思う前に、患者さんがこの意思決定に参加できるとしたら、どんなことを望まれるのだろうと推定し、判断することがご家族に求められています。それすら難しい場合にはご家族の方が患者さんにとって良いと思うことを選んでいただけるようサポートしていくようになっています。とにかくまずは患者さんの意思が尊重されるというのがガイドラインに書かれていますので、ぜひ厚労省のサイトからダウンロードして目を通して下さい。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/05/s0521-11.html
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