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Eナース
S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第6回 院内急変の対応(応用編・急変場面シナリオ)
吉田学園医療歯科専門学校
三上 剛人
ライブ研修 6月17日(水)/ オンデマンド研修 6月22日(月)〜7月13日(月)
院内では、様々な状況で患者さんの急変がおこります。そのときに看護師がとる行動とは・・・。出会って見なければわからない急変ですが、高度シミュレーターを使用し、さまざまな急変場面を「再現」し、皆さんと場面を共有しながら不適切な対応と適切な対応を比較していきます。不適切な場合の患者さんはどうなるか、適切に対応することでどう改善するか。映像を見ながら学習を進めていきます。
発信会場:発信会場:札幌吉田学園(北海道札幌市)
質疑応答
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- 緊張性気胸の処置として看護師は何を準備するべきでしょうか?
- 即座に対応しなければ死に至る非常に重篤なものですので、大事な問題です。この場合、救急カートの中に留置針があると思いますので、すぐに胸腔穿刺をできるように準備します。穿刺しただけではなく、その後胸腔ドレーンを入れなければなりませんので、胸腔ドレナージの用意をするように、すぐに行動できると良いと思います。
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- 窒息の際の映像では看護師が喉頭鏡を使用していましたが、実際にも使用してよいのでしょうか
- 我々看護師は喉頭鏡を使った教育を受けていませんが、救急隊では喉頭鏡を使って異物除去を行います。院内の看護師が喉頭鏡を使ってもいけないということはありません。喉頭展開をしているわけではなく、喉頭鏡を使って舌をよけてより視野を確保しているだけのものです。ただし、トレーニングをしないで誤った使い方をして喉頭展開のようになってしまうと、歯を折って欠損するなど起こりかねないので、これはトレーニングを積むことが必要かと思います。
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- CTの移動の際に、何に注意して観察すればよいでしょうか。
- CT の移動中のトラブルというのは、経験されることだと思います。移動中も移動後もABCをしっかり管理することが重要です。例えば気管挿管をしている患者さんの移動ですと、気管挿管チューブが抜けてしまうトラブルが起こることがありますので、必ず誰か気管挿管をしっかり押さえる必要があります。酸素Bの異常ですと、酸素ボンベが空になっていないかということが時々ありますので、A、Bをしっかり、そしてCのモニタリングをしたり、おかしいと思ったらきちんと橈骨動脈を触れながらフィジカルアセスメントをすることが必要です。いずれにせよ、必ず移動後はABCをしっかり再確認するという癖を病棟全体でつけておく必要があります。
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- なぜABCが安定していないとDの評価に移れないのでしょうか。
- Dの評価をする上でABCが安定していないといけないとありましたが、ABCが安定していないのでは、意識レベルを意識レベルとして表現できません・・・たとえばショックが続いている状態であれば、脳血流が維持されていませんので、頭蓋内の病変ではなく、血流が行っていないだけで意識を評価しているということになります。ABCが安定していてはじめてDの評価というのが正確にできると、理解してもらえると良いと思います。
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- 院内にAEDとマニュアル除細動の両方があった場合、どちらを優先するべきでしょうか。
- その場のシチュエーションに応じてだと思いますが、医師がいれば除細動器がすぐに使えるでしょうし、例えば夜勤の看護師しかおらず医師の到着まで時間がかかる場合などは、AEDを選択しても良いと思います。AEDを貼った後に医師が来たからマニュアル除細動器に切り替えるかというと、AEDだけで十分な時もありますので、臨機応変にしていただければ良いかと思います。また、マニュアル除細動器にAED機能がついているタイプもあります。そういう除細動器で看護師がAED機能だけを使うのもいいので、お使いの除細動器がどういうものか、もう一度確認してみると良いでしょう。
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