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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第21回 看護必要度~考え方・評価視点の理解~

名古屋大学医学部基礎看護学講座
山内 豊明

ライブ研修 2月4日(水)/ オンデマンド研修 2月6日(金)〜2月20日(金)

平成20年度診療報酬改定によって、患者ごとの毎日の看護必要度評価は、いまや急性期病院の常識となった。しかし本来看護必要度は、診療報酬のためのものではなく、頭数ではなく患者に提供されるべき看護を反映するツールとしての本質的機能と役割をもつ。本講義ではこのことを丁寧かつ徹底的に解説し、あらゆる看護職が納得した上で看護必要度評価を進めていくことができるようにしていく。

発信会場:発信会場:愛知県がんセンター中央病院(愛知県名古屋市)

第21回 看護必要度~考え方・評価視点の理解~

質疑応答

  • 「○○に関連した○○」という看護診断の内容に沿って、意思決定をしていると考えられるような行為をした場合、「看護計画に沿った10分以上の意思決定支援」を行ったものと判断してよいでしょうか。必ず意思決定支援という言葉を用いなければなりませんか?
    これは2つの要素があると思います、まずそれを「計画に伴った10分間以上の意思決定支援」にしていいかという話と、もう1つは「意思決定支援」という用語をつかわなければならないかということであります。大事なことは何をしたかということが、いつ誰が見ても確実に再現できるということであって、意思決定支援という用語が書いてなければダメというわけではありません。しかし、それが読む人によって「これは意思決定支援なのか」「そうではない」とばらついては意味がありません。"てにをは"のレベルで違ってはダメかということではなく、その意図で正しくやりましたというのがきちんと残っていることが大事です。せっかくやっても残っていなければ、それは残念ながらノーカウントとなってしまいます。
  • 中央手術部、外来手術室以外で行った手術も、手術に含めて良いですか?
    その部署でどれだけのケアが提供できたかということが基本であります。ただ、患者さんの状態が手術を必要とした場合、病室でやったら手術だけど手術室では手術ないとかという意味ではないです。手術などはむしろ手術室など特化した場所でやることがほとんどですので、それをカウントしていないと、そういうことを必要とした患者さんを評価することができなくなってしまいます。手術の場合は何を行ったか、何分時間がかかったかという記録が残っていれば、それが提供された場所が外来であろうが手術室であろうが、処置室であろうが、診療報酬上手術に入るものであれば手術にカウントしていただいて結構です。