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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第16回 がん患者と家族のための心のケア

保坂サイコオンコロジー・クリニック院長
保坂 隆 氏

がん看護 STAGE2〜4

オンデマンド研修 11月26日(月)〜12月24日(月)

がんが告知された患者には「衝撃の段階」という「頭が真っ白になる」時期を経て、受容する方向と否認する方向を、行ったり来たりしながら、やがては受容していくことになるが、その課程で、適応障害やうつ病を経験することもある。同様に、家族にとっても一瞬「死」が頭をよぎり、予期悲嘆という「患者的側面」と「治療射的側面」という矛盾する役割を果たすことになるので、不安・不眠:うつなどを経験する可能性が高い。このようにがん患者の心のケアには、家族の役割を視野に入れての、家族への心のケアも忘れてはならない。本講義では、告知から再発、さらにはターミナル期に至るまでの、がん患者と家族のための心のケアを概説していく。

発信会場:藤沢湘南台病院(神奈川県藤沢市)

第16回 がん患者と家族のための心のケア

質疑応答

  • ご講義の中で「カップルセラピー」というセラピーがあると初めて聞きました。これから闘病していったり、どこで最期を迎えるかというときに、患者さんとご家族は一緒に力を合わせていかなければならないと思います。患者さんからもそうですが、なかなか本音が言えないというご家族が多くいらっしゃると思います。そういったカウンセリングの実際を教えていただけますか。
    ご夫婦の場合はカップルセラピー、夫婦療法といいます。子供さんも入れると家族療法という言い方をします。いずれにしましても、私の外来で15分から30分くらいの1回だけのセッションになります。
    がんという病気に対して、おそらくそれぞれの人がそれぞれの勝手なイメージを持ってしまい、勝手に悩んでいることで言葉に出せないということがあります。そこで、ある場を提供し、それぞれの人たちががんに対してどう思っているのか、家族の中のがん患者についてどういう気持ちでいるのかということを明らかにしてあげるだけで、それから先は随分家族の中で話ができるようになります。