コロナ感染が終息しないまま、年が明けました。医療の現場では、患者さんの受診控え等による経営難やクラスター発生のリスクに苦慮しています。また、コロナ受入れ病院では、厳しい感染管理下の過酷な業務と忍耐が続いています。プログラムの前半は、コロナ感染のこの１年間を総括するとともに、その克服へ向けた道を探ります。
後半は、医師の働き方改革の進行に伴い、具体的な業務移管の概要が明らかになってきたので、現況を見ておきたいと思います。特に、看護師特定行為研修の進捗がようやく軌道に乗りつつあるように見受けます。そして、そのタスク・シフティングの具体的な姿が見えてきましたので、最近の動向と今後の展望について考えます。

講　演
「2021年 病院医療の展望～コロナ克服への道と働き方改革の新展開～」

　　　　　　日本大学名誉教授
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大道　久　氏