訪問看護
S-QUE訪問看護
多職種のチームで連携する在宅医療~本人の意向に沿った支援をチームで考える~
医療法人ゆうの森 理事長
永井 康徳 氏
オンデマンド研修 4月23日(金)〜3月31日(木)
超高齢社会とは治せない病と老化で亡くなっていく人が増える社会。これから日本の医療は「治す医療」だけではなく、「支える医療」を進化していかなければならないだろう。在宅医療は単独職種だけで業務を行うのではなく、 多職種のチームで協力して患者や家族に向き合っていかなければ発展できない。そして、これから在宅医療はバージョンアップしなければならない。Ver.1.0は「家に帰りたい人は帰れる」、Ver.2.0は「多職種連携ができている」、Ver.3.0は「地域づくりに取り組む」、Ver.4.0は「文化を変える」だと考える。
日本の医療は、それぞれ単独職種で、自分たちの技術やパフォーマンスをいかに高めるかという視点で発展してきた。しかし、在宅医療は治らない病や、障害、老化に向き合っていかなければならない医療である。単独職種の専門分野だけでは限界があり、様々な職種のチームで協力して、患者や家族に向き合っていかなければ力は発揮できない。単独職種で関わるのではなく、ITツールもうまく用いて多職種のチームで連携しながら、情報の共有と方針の統一を図りながら関わることが大切だと考える。
在宅医療の質を高めるためには、私は、理念とシステムと人財の3つが大切だと考えている。
在宅医療の質=理念(患者への熱い想い)×システム(ノウハウ)×人財(制度の知識)
食支援は究極の多職種連携である。これからの在宅医療の中で食支援は重要なポジションを占める。だが、食支援をする前に、医療を最小限にする必要がある。医療を最小限にすれば、最期まで食べられると考える。
地域包括ケアシステムを構築する上で、今後、「独居でも看取れる在宅医療」を目指すべきであるし、それができればどんな人でも家で看取れるだろう。独居の人を看取るためには最低限の3つの条件がある。そして、在宅医療のゴールで大切なことは、亡くなっても「納得できること」である。
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