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Eナース
S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第1回 エビデンスに基づいたスタンダードプリコーション
島田病院QMC医療安全管理室 感染管理認定看護師
森下幸子 氏
感染(シリーズ) STAGE1〜2
ライブ研修 4月1日(水)/ オンデマンド研修 4月6日(月)〜5月4日(月)
院内感染対策は、医療機関のみならず高齢者施設や在宅においても重要であります。その基本であるスタンダードプリコーションは、患者と医療従事者を感染から守り、感染症が拡大しないために、常に全職員で実践しなければいけません。
本研修では、スタンダードプリコーションの具体的かつ実践的な方法を根拠に基づいて説明いたします。皆さまが自施設で取り組む感染対策のお手伝いができれば幸いです。
発信会場:発信会場:PL病院(大阪府富田林市)
質疑応答
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- 透析室で勤務しています。透析室はワンフロアなのですが、感染症の患者様は個室に隔離させていただき透析をしております。クロストリジウムのようなアルコール製剤が効かない疾患の場合、個室には水道がないため、その場合何か注意する点や工夫できる点がありましたら教えてください。
- 非常に難しいですよね。ディフィシルの問題で流水と石鹸と言いたいところですが、水道水がないというのが現状ですので、透析の場合はある程度職員が固定されるよう少し工夫していただいた方がいいと思います。また手袋を必ず装着してその個室に入っていただき、そしてそのナースは処置のあとは速やかに手袋を外します。そしてディフィシルには効かないですけれど、ディフィシルだけではなく、たくさんの病原菌がありますから、やはりアルコールで手指消毒をして、そのあと手を洗っていただければ良いと思います。
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- 内科病棟で勤務をしています。病棟全体で手指衛生の徹底を図ろうと皆で取り組んでいるのですが、どうしても今までの習慣がなかなか抜けずに、処置前の手指衛生を忘れてしまうことが多いです。意識付けで何か工夫ができることはありますでしょうか。
- 当施設でも皆が完璧にやれるかというと難しいの すが、やはり1つは環境を整えるということで、いつでも手指衛生ができるようにするのが重要だと思います。 もう、皆さん知っていると思いますが、「知っている」と「できる」は違いますので、このタイミングで手指衛生が必要なんだということをお知らせするしかないかなと思います。 その1つの方法としては、WHOの5つのタイミングをチェックリストにします。 毎日チェックするのは大変ですから簡単なチェックシートで良いので、抜き打ちで月に2回くらい、自分の部署ではどの程度しっかりやっているかをチェックしま す。それをモニターしていき、四半期ごとぐらいに部署の中でフィードバックします。そうすると、どのタイミングで手指衛衛生する人が少ないということが分かりますし、そこで手指消毒をするんだと、知らなかったという方への 意識づけになります。そういった2つの目的がありますので、しっかりとフィー ドバックしていけば面白いかと思います。 また、当施設では以前は月に1回だけチェックを行っていたのですが、この4月からは月2回にしました。内緒でチェックした結果、1番少なかったのがリハビリの職員で、0回というのがありました。病室に入る時も全く消毒せずに入り、リハビリ後にそのまま去りナースステーションにも寄らずにそのままリハ室に行きました。本人もそれは知っていたのですが、リハビリ中も消毒をしないといけないということが分からなかったこともあり、この4月からは携帯の手指消毒 剤をセラピスト達にも持たすように今準備しています。やはり色々な工夫を重ねてやるしかないと思います。
- 内科病棟で勤務をしています。病棟全体で手指衛生の徹底を図ろうと皆で取り組んでいるのですが、どうしても今までの習慣がなかなか抜けずに、処置前の手指衛生を忘れてしまうことが多いです。意識付けで何か工夫ができることはありますでしょうか。
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- 講演の中の環境整備のところで、高頻度の接触面は念入りに消毒剤入りの洗剤で環境清掃するというお話がありましたが、当院では基本的にはマイペットで清掃しましょうとしているのですけれども、消毒剤入りの洗剤は常々使う必要があるのでしょうか。
- 耐性菌の問題がありまして、結構環境を汚染するという事が問題になってきています。特に今言われているCRE等の問題ではやはり感染症法にもなりましたし、たとえ保菌であっても報告しなさいということになりました。こういったことから考 えますと、1例でも見つけた場合は報告する必要があります。きちんと環境整備がなされず、把握もしていなければ、報告を受けた時に5例、翌月10例になると。これはもう社会的にも問題になってしまいます。年々環境整備については非常に厳しくなっていまして、消毒剤入り洗剤と言いましても、消毒剤そのものは高価ですが洗剤に含まれている消毒剤は、きちんと環境清掃用に選ばれているのですし、さほど高価な物ではありません。 消毒剤そのものでは、汚れは落ちず、洗剤で汚れが落ちます。基本的に掃除は汚 れを落とさなければいけませんので、今売っている消毒剤入り洗剤というのが一番良いのかなと思います。ウェットテッシュみたいな形のワイプ型の方が使いやすいようであれば、場所によって変えても良いと思います。
- 講演の中の環境整備のところで、高頻度の接触面は念入りに消毒剤入りの洗剤で環境清掃するというお話がありましたが、当院では基本的にはマイペットで清掃しましょうとしているのですけれども、消毒剤入りの洗剤は常々使う必要があるのでしょうか。
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