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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第2回 尿道留置カテーテルの感染対策
慈恵医大附属病院医療安全管理部 感染管理認定看護師
美島路恵 氏
感染(シリーズ) STAGE2〜4
ライブ研修 4月15日(水)/ オンデマンド研修 4月20日(月)〜5月18日(月)
医療器具関連感染において、病院内発生頻度が一番高いのが尿路感染と報告されています。しかし、看護ケアによって予防策に一番取り組みやすいのは尿道留置カテーテル感染対策ではないでしょうか。
本研修では、尿道留置カテーテル感染の発生機序から予防策までの解説に加え、尿を介した交差感染予防策についても考えていきます。
発信会場:発信会場:美原記念病院(群馬県伊勢崎市)
質疑応答
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- カテーテルに便が付着してしまった場合、カテーテルを交換する必要がありますでしょうか?
- 基本的には必要ないと思います。 挿入前に付着してしまった場合には替える必要がありますが、管理中にカテーテルに便が付いてしまった場合はその部分をしっかりと洗いながすケアで十分だと考えます。 便が絶対にカテーテルに付かないように管理することは不可能だと思いますので、付着してしまったら陰部洗浄をして極力付着している時間を減らすという意識で管理することが重要です。
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- バルーンカテーテルの固定についてのお話があり、その時ガイドラインでも具体的な方法については示されていないとありました。当院では脳神経疾患の患者さんが多く、 カテーテル留置中からリハビリテーションを行う事例が多いのですが、どうしてもその患者さんを離床させたりする時に固定の必要を分かっていながらも皮膚損傷などのリスクもあり、どのように固定して良いか悩むところなのですが何か良い方法はあるでしょうか。
- 明確な答えが無いのが苦しい所ですが、尿道口にテンションを掛けないといった管理が重要だと思います。皮膚が弱い患者さんも多く、皮膚排泄ケアの認定看護師の間でもそういったカテーテルの圧迫による褥瘡や管理が、現在とても話題になっています。 患者さんの動き方であったり、麻痺の状況、行動範囲などで患者さんのベストな固定位置というのは異なると思います。 講義の中の写真で示した状況がその患者さんにとってのベストとは限りませんので、患者さんの状況をよく考えて固定をすることが重要です。どうしても皮膚に固定ができない場合、オムツで固定しているケースも稀にあるかと思いますが、その時は頻回に引っ張られていないか、ずれてはいないか、テープを張らずに管理する分こちら側が意識して観察するなど、チームでディスカッションした上で固定方法の検討をしていくしかないかと思います。
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- 閉鎖式尿道留置カテーテル挿入中の患者に膀胱洗浄を行う場合、カテーテルとバッグの接続部分を外して行っているのですが、この場合、処置後の再接続でUTIの発症率は高くなってしまうのでしょうか? 採尿ポートから生理食塩 水を用いてカテーテルをウオッシュアウトする場面に遭遇するのですが、これは管理面からみて許可できるものなのでしょうか。
- まず、本当に膀胱洗浄が必要な症例かどうかのアセスメントが必要です。 膀胱洗浄が必要な症例であった場合、尿道留置カテーテル挿入前に膀胱洗浄を実施する可能性が分かっている症例であれば、 3wayの尿道留置カテーテルを挿入し、接続部を外さなくていい対策をとります。 3wayの尿道留置カテーテルが挿入されていない症例での膀胱洗浄時には、接続部を外すことになり、感染のリスクは高まるため接続部が汚染を受けないように、 清潔操作を徹底する必要があります。 採尿ポートからのウォッシュアウトについては、あくまで採尿をするためにあるため、違う用途で使用すると器材の破たんに繋がる可能性があり、注意が必要です。
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