近年の高齢化に伴い、心疾患の患者さんは急増し、循環器内科だけでなく、眼科や皮膚科、整形外科など、幅広い診療科目で遭遇する機会が増えています。心疾患の患者さんは、直前まで元気でも、胸痛や呼吸困難、失神など、多岐にわたる症状から突然発症し、急性増悪、突然死、ときに瞬間死を来す場合も少なくありません。ですから、臨床の最前線では、循環器内科だけでなく、どの診療科目で働く誰もが、新人、ベテランを問わず、心電図を正しく記録し、判読できることが求められています。昨年の心電図の基礎に続き、本年は日常臨床の場で遭遇することの多い不整脈を、時間の許すかぎりわかりやすく概説します。

発信会場：発信会場：平塚共済病院（神奈川県平塚市）