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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第20回 チームで楽しく行う看護研究の極意
筑波大学医学部附属病院 集中治療室 看護師長
卯野木 健 氏
看護研究 STAGE2〜4
ライブ研修 1月20日(水)/ オンデマンド研修 1月25日(月)〜2月22日(月)
研究というと堅苦しいイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、研究は、日常の疑問を解決したり、私たちが主観的に感じる、こういうことって多くない?とか、こういう人はこうなりやすくない?といった感覚を本当にそうなのか証明する作業なのです。つまり、研究のタネは研究をやろうとして考えるというよりも、常日頃感じる感覚から多く生まれてくるものです。なので、日常的に臨床に接しているからこそ、おもしろい研究のアイデアが生まれてくるのです。もちろん、それらを本当にそうなのかを確かめる作業では、誰が見てもそうだと思わせるような方法を使う必要があり、それらの方法を理解する作業は、もしかしたら難しそうに感じるのかもしれません(難しいものも確かにあります)。ここでは、臨床現場での感覚をどのようにしたら証明することができるのか、ということに関して一緒に考えてみたいと思います。
発信会場:発信会場:公立昭和病院(東京都小平市)
質疑応答
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- バイアスに関しての質問ですが、例えば看護研究を行おうと計画を立て指導者に相談する時に、頻繁に指導者に相談をしていると、もしかして指導者の方にバイアスが徐々に掛かっているのではないかと思う時があります。相談をするタイミングやどういった所に相談をするかといった点でポイントがあれば教えて下さい。
- 当然、結果の解釈等に関しましてはバイアスが生じている可能性はありますので、自分達と思いを共有していないその他の人達に見てもらうというのが一番です。
例えば研究の結果などでも、私の場合は個人情報がきちんと処理されているのであれば、よその施設の人に見てもらうこともありますし、大学院に通っている知り合いなどにアドバイスを聞いてみると良いと思います。
バイアスは研究を実施するにあたって避けられないものもありますので、研究上、どちらの群にいるのかが隠せないような研究もありますし、仕方がない部分に関しましては、バイアスが生じている事をきちんと認識した上で考察を行えば大丈夫だと思います。
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- 看護研究を行いたいけれどもなかなか比較する文献がない、または数値化できる尺度が見当たらないといった質問が寄せられます。まだまだ先生のようにQIを拾い切れていない部分も沢山ありますので何かアドバイスを頂けますでしょうか。
- 数値化できないものに関しまして今回はお話していませんが、質的な研究と言われるインタビューして言葉を拾って解釈するようなやり方もあります。ただ、それは指導者がいないとなかなか難しい方法でもあります。そのため、できるだけ数値化する努力をするのが一番良いです。
どのくらい辛いとか、「どのくらい」というものに関してはビジュアルアナログスケールを使用することが多いです。もちろん、元々きちんとした尺度があればいいのですが。そうでなければビジュアルアナログスケールの使用を検討してはいかがでしょう。
例えばどのくらい忙しいといった、指標は、時間で測ることも出来るのですが、忙しさは主観でもありますので、0から10の中で今日はどのくらいだったというようにつけてもらうのもありだと思います。
あやふやなものはあやふやですが、あやふやだから何も出来ないというわけではなく、できる限り尺度を設けます。そして考察の中できちんとした尺度がないので間違っているかもしれませんが、今回はこのやり方でこの結果が出たと報告すると良いと思います。
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