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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第5回 モチベーションアップ! 看護の探求

群馬大学医学部保健学科 老年看護学 准教授
内田 陽子 氏

STAGE1〜4

ライブ研修 6月4日(水)/ オンデマンド研修 6月9日(月)〜7月7日(月)

看護師の離職率は高く、モチベーションを維持することは難しい状況にあります。看護に向けられるストレス、看護研究や看護記録等、これらをどう克服していくかについて皆さんと考えていきます。どうせするなら、楽しくやりたいもの。真実を追求、探究することは大変ですが、反面、とてもワクワクし面白いものです。明日から、看護がもっと好きになるでしょう。

発信会場:発信会場:脳血管研究所 美原記念病院(群馬県伊勢崎市)

第5回 モチベーションアップ! 看護の探求

質疑応答

  • 勤務している病棟には難病の患者さんが多く、難病なだけになかなか回復に結びつけるのが難しいため、現状維持をどれだけ継続できるかということがとても大事なってくるかと思っています。その中で看護師として少しでも良くなる方法を考えて接しているのですが、なかなか難しくて思ったように答えが出ないことや本当にこれでよいのかといった部分で、モチベーションを維持していくのが難しいです。こういう状況で患者さんのためになることを上手に自分の中で対処しながら接していくにはどうしたらよいでしょうか。
    難病や認知症等のように、疾患によっては、ケアの力ではどんなに頑張っても、症状が悪化することは避けられないこともあります。私たちのケアの評価の視点には、目標到達や症状改善を目指すという視点がありますが、もうひとつ欠かせない視点に患者満足度があります。視点を変えて、悪化する中でも幸福な時間(ハッピーな時間)を持つという戦略にケアを切り替えた方がいいと思います。例えば難病の患者さんで具合が悪くなっていくけれども、関わりを工夫してちょっと笑顔が見られたとか、逆に状態は悪いけれども患者さんが面白い話をされて、看護師さんが笑って、互いに幸せな時が過ごせたとか、そういった小さい出来事を大切にするということです。そして、それらのエピソードを仲間の看護師さん達に伝えていき、モチベーションを保つということは大切です。私もナースをしていた時は患者さんにおもしろいことやジョークを言ったり、歌を歌ったり、いろんな芸をしたのですが、大変な状況のなかでもユーモアセンスはモチベーションを高めます。つまり、症状の改善がすべてではなく、その瞬間その瞬間患者さんと向き合い、互いにハッピーだった小さい出来事をみなさんに伝えて分かち合っていくことが大切なのです。また、辛い体験も分かち合えばダメージは少なくなります。そのために、いつも科学的知識と共にユーモアや芸を持っているとか、ある程度自由な発想を持っていることが重要です。また、病棟を管理される師長さんも、スタッフのアイディアを受け入れ、広い気持ちで見守っていただければと思います。私たちの仕事はとても大変です。でも、その中でも、おもしろいと感じることがなければやり続けられません。難病であっても認知症であってもケアの中でいろんな発見や楽しさ、笑いがあります。それを見つけるために、様々なケアをトライして、職場に広げていったらいかがでしょうか。