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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第8回 内科救急と院内トリアージ

筑波メディカルセンター病院 急性・重症患者専門看護師
木澤 晃代 氏

STAGE2〜4

ライブ研修 7月16日(水)/ オンデマンド研修 7月22日(火)〜8月19日(火)

急変!!どうしよう!・・・そうなる前に患者さんはいくつかのサインを私たちに発信しています。それは、体の不調を訴える言葉だったり、体の異常を知らせるバイタルサインだったりします。それに気づいて早く対応していれば、患者の予後は変わっていたかもしれません。患者の見かた考え方にはポイントがあります。患者の緊急度を判断するコツを知って実践に活用しましょう。患者さんに何を聞く?何を見る?そしてどうする?

発信会場:発信会場:公立昭和病院(東京都小平市)

第8回 内科救急と院内トリアージ

質疑応答

  • 当院の救急外来は、救急経験の少ない看護師も救急外来の業務をするのですが、来院した患者さんのトリアージをその看護師が行った際、緊急度の判断が1番難しいレベル3の患者さんに対して、2に近いのか4に近いのか判断に迷って診療が遅れてしまうケースが見られるため、看護師の教育や研修方法などありましたら教えて頂きたいと思います。
    判断ができなくてトリアージにかなり時間がかかってしまうということはよくあるケースです。迷ったら中の処置室に入れるなりして皆の目が届くところで待っていてもらう、もしくはモニタリングするということで全く構わないと思います。もちろん中の人的資源にもよりますが、1番しなければいけないことは判断を遅らせることではなく、もう1回診ればいいのであって、1度で判断しないといけないと思うとなかなかできないです。迷ったら中に入れてもいいとしてみてはいかがでしょうか。
    トリアージの教育という点ですが、机上シミュレーションなりいろいろ考え方のトレーニングをする時に重要なのは、ガイドラインよりも実際の今日の症例をもう1回皆で見直してみて、症例を積み重ねることが必要だと思います。医師は自分で判断するために症例を他の先生に提示して意見を聞いて判断を作り上げていっていますが、私たちはそういう文化がなかなかないので、必ず症例を丁寧に振り返るということをしていくことをお勧めします。
  • 救急外来に勤務してまだ数ヶ月なのですが、トリアージの際にウォークインで来院した患者さんが高齢者と成人男性2人いた際に、高齢者も成人男性もトリアージのレベルは同じくらいであった場合、高齢者だと症状が乏しかったり進行が早かったりするので、レベルをどうしようか診察の順番をどうしようか考えることがあります。年齢はトリアージには関係するものでしょうか。
    小児と高齢者はトリアージレベルを上げることに躊躇すべきでないと言われていますけれども、同じレベルで来院時間がそんなに変わらないのであれば、高齢者だからと順番を飛び越えてまで判断する必要もないと思います。その時の状況で判断していいと思います。あとは主訴や辛さ加減にもよると思います。また「お待たせしていますけれどもうすぐですよ」と声をきちんとかけることで、その反応によっても対応が違ってくるかと思います。