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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第2回 明日から使える!本当に大切な薬剤の基礎知識
東京医科大学薬剤部
鮎原 秀明 氏
ライブ研修 4月17日(水)/ オンデマンド研修 4月22日(月)〜5月20日(月)
日常診療において使用される薬剤は多岐に渡ります。それに伴って薬剤知識は、薬効、用法用量、作用機序、配合変化、相互作用など広範囲に渡ります。これら薬剤の基礎知識を知る事により、患者様へより良い治療を提供する事ができます。また、これら薬剤の基礎知識の不足により起こるインシデント・アクシデントも存在します。
そこで、今回は「薬剤の基礎知識」と「インシデント・アクシデント」の関係に焦点を当てたいと思います。薬剤に関するインシデント・アクシデントを一件でも減らす事を目的として、大切な薬剤の基礎知識を取り上げたいと思います。
発信会場:発信会場:平塚共済病院(神奈川県平塚市)
■ 第2回研修レジュメを準備しました。ご契約施設担当者の方は、事務局からのメールに記載のページよりPDF資料をダウンロードして下さい。
質疑応答
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- 最近薬の種類が増えて、名前の似かよった薬も随分多くなったように思います。当院でも薬剤部発信で院内の勉強会を定期的に行い、間違いやすいものは表示の工夫をしているのですが、その他何かアドバイスをお願いします。
- 名前が似ていることによって起きているインシデント・アクシデントもたくさんあります。、薬剤関係のインシデント・アクシデントの内5%くらいが薬剤の間違いですが、その原因の1つとして「名称類似」が当てはまると思います。
代表的なところでは、糖尿病治療薬のアマリールと高血圧治療薬のアルマールは似た名称のため、アルマールを投与されるべき患者さんに糖尿病治療薬のアマリールを投与してしまい、重大な医療事故となった事例もあります。この事例では、アルマールの製造販売元の大日本住友製薬がアルマールの名称を変えました。ですので、製薬メーカーも努力しているという一面はあると思います。
他の事例としては、高血圧治療薬のノルバスクと乳がん治療薬のノルバデックスの名称類似による事例も散見されておりますが、こちらも約1ヶ月前に再度製薬メーカーから注意喚起を促す文書が出ました。ですので、それを受けた薬剤師が看護師さんや医師に情報提供をして、「知識の共有・事例の共有をすること」、これがひとつの対策だと思います。名称類似例についても事例を知るという事が大切と考えます。
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- 医療事故の事例医師編「リウマトレックス」のお話がありましたが、気になる点がありますので質問いたします。 医師から内服薬、注射薬剤他もろもろ「これはあり得ない」「処方間違いではないか?」と思われるような処方箋が出た場合、薬剤師の方からはTelなどで確認作業はなさらないのでしょうか。薬の専門家である薬剤師の方々が積極的に医師とコミュニケートすることで重大なインシデント、アクシデントはもっと防げると思うのですが。
- 貴重なご指摘誠にありがとうございます。
薬剤師が積極的に関与していく事で、インシデント、アクシデントはもっと防げるのではないかという点ですが、私も正しくその通りと考えます。薬剤師の処方確認作業としては、「疑義照会」がございます。これは薬剤師法第二十四条にも定められておりまして、「薬剤師は処方せんに疑わしい点がある時には、処方医に問い合わせをし、確認した後でなければ調剤してはならない」とされています。ですので、ご指摘の通り調剤を担当した薬剤師が薬剤師としての役割を果たしていれば未然に防げた事例であると思います。
リウマトレックスの事例をいくつか調べてみますと、やはり薬剤師の確認の時点で見逃してしまったという事例が多々見受けられます。処方から内服までの間にいくつかのチェック機能があるにも関わらず全てすり抜けてしまい事故に至った、事故の典型的な一例に該当するものと思います。
おっしゃるとおりに、病院薬剤師・薬局薬剤師が薬の専門家としての役割を果たし、医師、看護師、その他コメディカルと密に連携をとり協力してインシデント・アクシデントを減らしていきたいと考えております。
自分自身の役割を改めて強く意識する良い機会となりました。誠にありがとうございます。
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- 溶解液が注射用水と表記されているのに、生理食塩水や5%ブドウ糖で溶解をそのまま行ない注射すると、何か影響があるのですか。
- 全ての薬剤ではないですが、薬剤によっては高張液になり、血管痛を起こす可能性があります。 また、投与前の問題としては、薬剤自体の安定性が悪くなったり、懸濁・固化してしまって溶けないという事もあります。
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