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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第22回 [応用] 嚥下障害アセスメントツールと安全な嚥下訓練

東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 准教授
戸原 玄 氏

ライブ研修 2月19日(水)/ オンデマンド研修 2月24日(月)〜3月24日(月)

"老人の友"と呼ばれる肺炎を直接引き起こす摂食・嚥下障害は外部からの観察が難しく、その状態を正確に把握するためには精査が必要である。しかし、全ての患者に対して検査環境が整っているとは言いがたいのが現状であり、特に通院できない患者への対応を困難としている。
摂食・嚥下障害への対応には問診・診察・スクリーニング・精査・そして訓練的な対応への知識にあわせて、利用できる職種で必要な医療的介入を職種間で柔軟に手分けすると考え方が重要である。

発信会場:発信会場:パラマウントベッド メディカル・デザイン・スタジオ(東京都文京区)

第22回 [応用]  嚥下障害アセスメントツールと安全な嚥下訓練

■ 第22回研修レジュメを準備しました。ご契約施設担当者の方は、事務局からのメールに記載のページよりPDF資料をダウンロードして下さい。

質疑応答

  • 嚥下評価を行った後の食事をあげるタイミングが難しいです。その評価基準があるようでしたら教えてください。
    基準は特別ないと思います。嚥下自体がいいか悪いかだけではなくて、もしその方が入院している方であれば、例えばいつ頃まで入院しているのかを考えて、そこから逆算してどういう方針を立てていったらいいかを考えるといったことが必要になってくると思います。あとはひと口ふた口良いか悪いかだけではなく、食事として摂った時に大丈夫かといったことも合わせて考えることが必要です。
  • 今回の資料の中に開口訓練の項目がありましたが、頭部挙上訓練をする際に高齢者の方はなかなかその指示が入らなかったり、頭部シャキア訓練の回数が多くてなかなかできないという現状があるのですけれど、開口訓練を行う際に高齢者の患者さんにやってもらう具体的な方法、やり易いやり方や、開口も難しい場合に指示がなかなか入らない時の声かけの仕方など、ありましたら教えてください。
    筋トレ的な要素ですと、全く指示が入らないようではやはり無理ですよね。もし筋トレ的な要素の訓練を指示がほぼ入らない人にやってもらうとしたら、ついそういう動きが出るように仕向けるしかないと思います。例えば、こちらで口を開けたらまねして開くとか、隣で大きい声で歌ったらつられて開くとか、全然やってくれない人に対してはそれしかないかなという気がします。そういった意味ではなくて、指示はなんとか入る場合に注意点はあるかというと、顎が外れやすい人を注意したらいいと思います。
  • 巻き笛とか紙風船とかレクリエーション的な要素も含めて嚥下訓練をやると、意外と高齢者の方がのってくれたりすることもあるので、そういった方法も取り入れて取り組んでいけばよいでしょうか。
    そういった楽しさを取り入れるのはもちろんあります。その他、男性の患者さんには逆に厳しさを入れるのも有効だと思います。男性は何歳になっても人より弱いというのが嫌いなようなので、何か目標を設定してあげると本気でのってくれる方もいらっしゃいます。