年間スケジュールSCHEDULE

ホーム » 年間スケジュール » S-QUE院内研修1000&看護師特定行為研修 » 第3回 急変はここから始まる、瞬時の対応 [基礎]

Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第3回 急変はここから始まる、瞬時の対応 [基礎]

吉田学園シミュレーションセンター センター長/救急看護認定看護師
三上 剛人

ライブ研修 5月2日(水)/ オンデマンド研修 5月9日(水)〜6月6日(水)

院内急変には、いろいろな状況、場面、背景があると思います。心停止、呼吸困難、ショック、転倒など、いくつかの事例をもとにアセスメントの視点、対応や必要な技術などを解説していきます。
今回は、基礎編として院内ファーストエイド やRRS(rapid response system)も盛り込みながら進め、応用編につなげていきます。

発信会場:会場:札幌吉田学園(北海道札幌市)

第3回 急変はここから始まる、瞬時の対応 [基礎]

■ 第3回 研修レジュメを準備しました。ご契約施設担当者の方は、事務局からのメールに記載のページよりPDF資料をダウンロードして下さい。

質疑応答

  • 人工呼吸器管理中の気管内吸引についてですが、吸引前後でジャクソンリース等を使用し加圧をすることが必要ですか? 最近は閉鎖式吸引が主流になっているので吸引時の加圧はあまり必要に内容にも思えますが・・・? 文献等を見ると両方の記載があるので、どう考えればいいのでしょうか。
    一言で言うとケースバイケースであると言えます。日本呼吸療法医学会が出している気管吸引のガイドラインを見てみると、低酸素血症を回避するために用手的蘇生バッグなどを用い、吸引前に十分な酸素化を行うと書いてあります。ただ状態の安定した患者には必ずしも必要ないとも記載があります。ですからルーチンで行う必要はないと考えます。私個人としましては、急性期の場合にも閉鎖式吸引などが普及しており、本来は必要ないと考えます。また吸引後にリクルートメント・マニューバーと称して同様に加圧を行う場合があります。しかしこの場合、バッグ加圧したときに気道内圧がどのくらい上昇しているのかといったことが問題になってきます。手の感触だけで肺を過膨張し、肺損傷を起こすおそれがあります。皆様も実際に経験しているのではないかと思いますが、リクルートメント・マニューバーと称してバッグ加圧した後、翌朝のレントゲン写真を見てみると気胸になっていたということがあります。本当にこの患者さんにとって行うメリットがあるのかどうか考えていくことが必要だと思います。時に患者さんに有効な場合もあるかもしれません。しかし一時的にバッグ加圧などをするよりも、PEEPを高めに設定したりすることでリクルートメントが図れる場合もあるのではないかと思います。