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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第6回 院内急変を予測できるフィジカルアセスメント [応用]

吉田学園シミュレーションセンター センター長/救急看護認定看護師
三上 剛人

ライブ研修 6月15日(水)/ オンデマンド研修 6月20日(月)〜7月11日(月)

患者急変は突然起こるわけではなく、事前に何らかのサインが隠されています。重要なサインを見逃さないために、フィジカルアセスメントが必要です。ここでは、救急場面でおこなわれるフィジカルアセスメントをできるだけシンプルに考え、患者さんに起こっている重要な異常を見逃さず見抜けるようになるために解説して行きます。

発信会場:会場:札幌里塚病院(北海道札幌市)

第6回 院内急変を予測できるフィジカルアセスメント [応用]

質疑応答

  • 救急看護の現場でのフィジカルアセスメントの教育も必要ですが、緊急度の判断に対して、トリアージナースの重要性がいわれています。ナースの判断によってオーバートリアージかアンダートリアージになるわけですので、トリアージのポイントとして大事な点を教えて下さい。
    まずひとつは、施設内でオーバートリアージを容認することが必要です。できるだけアンダートリアージを出していかないことです。それから大事なのは、今すぐにしなければならない緊急度を見抜く力をトレーニングすることです。何が一番というのは、状況に於いてその時その時で重要なことが違いますが、緊急度を見抜くトレーニングというのは必要です。例えば座学だけでわからないことに関しては、シミュレーショントレーニングをしてみるというのも、非常に重要なトレーニング方法の1つです。
  • ショックの時に、足を上げるか上げないかの判断について詳しく教えて下さい。
    心不全の時に出ている徴候をまず見抜くことです。心原性なのか出血性のショックなのか、頸静脈の怒張があるか、ファーラー位で寝ていても、右の内頚静脈が張っていないか内頚静脈圧(JVP)上昇が出ていないかを見抜き、聴診してラ音がないか、一番最近に撮ったX線写真を見て心不全徴候がないかどうか、そういったことをチェックして心原性かどうかを判断できます。 逆に出血性の場合は、CVPが下がっているとか、皮膚がかさかさしているとか脱水があるかとか、術後ですと出血量の問題とか、それに見合った輸液の量かどうかなどを総合的にアセスメントしていくのが必要です。
    心原性のショックでは足を上げてはいけませんので、このような点を念頭に判断してください。