新医療看護連携
Vol.11 地域連携パス
「C型慢性肝炎医療連携の現状と今後の展開」
衛星研修 平成22年 8月 25日(水)/ オンデマンド研修 平成22年8月30日(月)~9月20日(月)
医療機関の機能分化と連携を踏まえた効率的かつ質の高い医療の実施が求められる中、それぞれのニーズに則した地域医療計画が必要とされています。新医療看護連携では、全ての医療従事者や関係者を対象に、医療看護の質や安全管理、技術向上を目的に、地域医療連携のこれからを考えていきます。
平成22年1月に肝炎対策基本法が施行され、C型肝炎医療の均てん化が図られるとともに肝炎治療特別促進事業(医療費助成)が見直され、患者にとって医療を受けやすい環境が整備されつつあります。その一環として肝疾患診療拠点病院が設置され、二次医療圏の基幹病院とかかりつけ医の綿密な連携が重要となってきています。その後押しとなるべく診療報酬改定により肝炎インターフェロン(IFN)治療計画料および連携加算が新設されました。当院では平成20年4月よりIFN療法地域連携クリティカルパス(IFN連携パス)を用いた地域医療ネットワークを構築し、均一で質の高い効率的な医療を提供してきました。平成21年2月より「IFN地域連携パスポート」を患者に渡し医療連携機関と患者との三位一体の情報共有を図っています。また地域医療連携の勉強会として「二の丸肝臓談話会」を発足し連携を深めています。さらに平成22年4月仮想専用回線を用いた地域連携サーバを設置し、インターネットによるIFN連携パス運用を開始しました。本講座では当院でのクリティカルパスを用いた医療連携の取り組みを紹介するとともに、基幹病院およびかかりつけ医からの視点、患者からの視点、医療福祉からの視点でC型肝炎診療の現状と今後の展開について考えてみたいと思います。
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- 衛星研修
- 平成22年8月25日(水) 18:00~19:30
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- オンデマンド配信
- 平成22年8月30日(月)~9月20日(月)
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- 会 場
- 配信会場:国立病院機構熊本医療センター 地域医療研修センター
衛星会場:S-QUE病院施設ほか(全国約200会場)衛星による全国同時中継
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- 対 象
- ・S-QUE病院施設の全ての医療従事者・関係者
・[ 各会場の近隣の医療関係者 ]
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- プログラム
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講演 I 「インターネットによる医療連携の現状と展望」
国立病院機構熊本医療センター 消化器内科医長
杉 和 洋 氏
講演 II 「患者側の視点から見た地域連携パスの運用に向けて」
国立病院機構熊本医療センター 病棟看護師長
田 中 幸 子 氏
講演 III 「当院における肝疾患医療福祉相談支援の取り組み」
国立病院機構熊本医療センター 地域医療連携室MSW
西 迫 はづき 氏
パネルディスカッション 「C型肝炎診療における基幹病院とかかりつけ医の連携」
座長:七城木村クリニック 院長
木 村 圭 志 氏