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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第22回 看護必要度~評価項目の理解と実際~
名古屋大学医学部基礎看護学講座
山内 豊明
ライブ研修 2月18日(水)/ オンデマンド研修 2月20日(金)〜3月6日(金)
平成20年度診療報酬改定によって、患者ごとの毎日の看護必要度評価は、いまや急性期病院の常識となった。しかし本来看護必要度は、診療報酬のためのものではなく、頭数ではなく患者に提供されるべき看護を反映するツールとしての本質的機能と役割をもつ。本講義ではこのことを丁寧かつ徹底的に解説し、あらゆる看護職が納得した上で看護必要度評価を進めていくことができるようにしていく。
発信会場:発信会場:愛知県がんセンター中央病院(愛知県名古屋市)
質疑応答
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- 膀胱カテーテルはドレナージとなるのでしょうか?
- 講義中もお話しましたが、本来の身体にある出口でないところに、あえて出口を作って出口を確保するために置いているのがドレナージです。尿自体は本来尿道を通して出るわけで、そのために入れているものが膀胱カテーテルです。たまたまその尿道が出づらいために、あるいは潰れないために留置しているわけですので、膀胱カテーテルはドレナージには含まれません。
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- 基本的な質問です。記録が必要とありますが、毎日寝返りや食事介助必要度などが必要なのでしょうか? 生活像としてはじめに記録され、変化がある時に記録するのではダメですか? また、毎日必要ならチェックシートに○印とかでもよいですか?
- 記録というのは何を記録するかということです。現場で時間がかかりますのでできるだけ簡素に、とお話しましたが、後から振り返ってその日の記録を見た時に、この人に何が起こっているのかというのを、記録から再現できなければ記録とは言えません。変化なしと書いてあっても、どこがどこから変化がないのかというのか、「私が見たときには変化に気がつきませんでした」というのと、その患者さんに変化がなかったというのとの違いをきちんと説明しきれるかといえば、書いていないと違いがわかりません。ですから変わりがないという○印やチェックや「変わりがない」だけでは無効です。状態を書いていただかなくては監査に耐えられる記録とは見なされません。
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- 看護必要度に関して、疑問・分からないことがあったとき。 タイムリーに相談できる窓口はありますか?
- 看護必要度は厚労省直轄で窓口を持っている、つまり厚労省のどこかの窓口で一括して答えてもらえるというものではありません。ただ、やはりそれぞれの場面に悩みが出てきた時に行き先がないと困ります。これに関しては「千早ティースリー」という看護必要度についてチェックしたものを評価できるパッケージを作っているところがあります。パッケージ化したものとしてワイズクリッパーというものサンプルが、インターネット上でご覧になれたり、パッケージとして導入したりできます。「千早ティースリー」が一括してそういう情報を集約してディストリビュートできますので、そこへお問い合せするのが一番よろしいかと思います。
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- 入院した患者さんと退院した患者さんが同じベッドを使う場合、たとえば14時の時点で1人そのベッドを使っているのですが、どちらの患者さんを評価したらよろしいのでしょうか?
- これはベッドあたりどうこうではなくて、その患者さんがどうかということなので、50床のベッドでもその日は延べ51人いるということになり、私たちは51人のケアをしています。14時というのはあくまで暫定的な評価であって、今回Ver.4で定刻評価という考え方を入れていますが、どこの時点でも良いですが過去24時間、たとえば14時なら14時に評価した後、入院した方があった場合、その日の定刻評価時刻にいなかったと言っても、その日にその患者さんをケアしています。1日の終わりまでに大きな変化があった場合、24時の段階で再評価をするという仕掛けになっています。そうなりますと、このベッドはどちらの人の物ということではなくて、こちらの人のものでもあり別の患者さんのものでもあるという評価をしていただくことになります。ですから両方評価することになります。あくまでベッドというのはその瞬間その人が使うということであって、私たちが24時間の中でどの人を見ているかということを考えたら、その日入退院があれば50床の病院でも51人みているということです。
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- ということは、患者さんの総数で評価をして、その1割以上を取れていないと7:1が取れないということでしょうか?
- それは最終的な算定のやり方になりますけど、私たちが作らなければならないデータは、その日少しでも存在した人を全く見ずに、この人は14時にいない人だから今日はいない人ということはないですよね。ですからそこに入ります。
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