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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第14回 新型インフルエンザの現状と対策

厚生労働省健康局結核感染症課
高山 義浩

ライブ研修 10月21日(水)/ オンデマンド研修 10月26日(月)〜11月16日(月)

新型インフルエンザの発生が危惧されており、国際社会、各国および地域、企業などさまざまなレベルにおいて対策が急がれています。講演では、厚生労働省に設置されている新型インフルエンザ対策推進室の医療体制担当者により、最新の知見をふまえながら、対策の考え方、とくに医療体制と求められる感染対策を中心に解説いたします。聴講いただいた皆様が、この未だ存在しない厄介な感染症についての知見を深め、さらなる対策推進につなげていただければ幸いです。

発信会場:発信会場:杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)

第14回 新型インフルエンザの現状と対策

質疑応答

  • ワクチンについて、医療従事者で基礎疾患がない方へのワクチンは1回摂取という報道がありましたが、曝露するリスクの頻度、発症した場合のハイリスク患者への伝播の危険性を考えますと、2回摂取の方が望ましいと思うのですが、その辺のご見解はいかがでしょうか。
    専門家の方たちによって議論され、1回摂取が適切という結論が出たと聞いております。ワクチンを担当しているわけでないので、それ以上はお答えできないですが、専門家による検討の結果、健康な医療従事者については1回摂取で十分役割を果たせるということです。ただ、医療体制担当者の立場から言わせていただきますと、ワクチンを打っておけば感染しないという訳ではありません。感染しますが重症化せず、現場に早く復帰できる可能性があります。けれども罹患してしまうと、ワクチンは1回打とうが2回打とうが、人に感染する可能性はあります。ですから、濃厚接触者になった段階で、ワクチンを打っていてもマスクをつけるなど、感染対策は十分にしておいてください。もし皆さんが「ワクチンを2回打ったから、感染対策はしなくても感染しない」と思ってないがしろにされれば、ワクチンの接種計画が逆の成果として出てしまう可能性がありますので、十分に注意していただきたいと思います。
  • 今年度の予定ワクチン生産見込み数の目処はどうでしょうか?
    具体的な数字については厚生労働省のホームページで見ることができます。あるいは皆さんの都道府県の方に問い合わせていただければ、都道府県単位の配分量というのは知ることができます。ただ、全ての国民分あるわけではなく、一定の割合で優先順位を決めざるを得なかったということは事実です。