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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第16回 看護倫理-看護師としてどう行動するか?

京都橘大学看護学部教授
高田 早苗

ライブ研修 11月18日(水)/ オンデマンド研修 11月24日(火)〜12月15日(火)

看護師として「患者さんのために」と思って行ったこと。でも後で、本当にあれでよかったのだろうか? と思うことがあります。また、患者さんのことで看護チームの看護方針や医師の治療方針に疑問を感じることもあります。そんなとき、あなたはどうしますか?このような疑問に答えを見出すには、倫理的な考え方が不可欠です。倫理は難しい、と敬遠せずに、この機会に看護倫理を学んで、自分の意見を言える看護師を目指しましょう。

発信会場:発信会場:パラマウントベッド株式会社本社(東京都江東区)

第16回 看護倫理-看護師としてどう行動するか?

質疑応答

  • 看護実践は看護倫理そのものだというお話がありましたが、実際そうだと思うのですが、そうなると看護師として新人のうちから知っておいて欲しいと思います。臨床の現場でどのように看護倫理をスタッフに伝えていけば、効果的に教育ができるのかを教えてください。
    最近は基礎教育の中で看護倫理は科目として教えられるのが一般的になってきましたので、むしろ新人の方たちの方がわかっていることがあるかもしれません。ただ、新人の方は仕事そのものがまだ十分にできないので、自分から発言して良いとはなかなか思えない状況が多いと思います。先輩とのやりとりの中で、むしろ新人の方たちが意見を言える環境を作っていくことが大切かと思います。こちらから何かを教育するという一方的にするよりも、聞きやすい雰囲気を作ることが大切です。疑問に思ったこと、自信がないこと、経験が少なくてやり方が十分わかっていないこと、ひとりだけで大丈夫だろうか、というようなことが新人にとっては日々連続だと思います。そういう時に周りがきちんと聞くようなムードがないと、「○○さんはできない」と言われるのがこわいので、できるフリをすることになってしまいます。できないのにできるフリをするというのは、非倫理的なことです。大変こわい状況で、場合によっては患者さんに不利益をもたらしてしまいます。また、新人自身に良い結果を生まないので、その部署の中で、わからないことは「わからない」と言える、聞きたいことは聞ける、先輩がしていることで例えば患者さんへの言葉遣いがちょっとどうかと疑問に思った時は、仕事があまりできないとしても「でも先輩、ちょっとその言い方は・・・」と言えるような職場であるかどうかということが、むしろ重要かなと思います。知識として教えるということは全く役に立たないわけではないのですが、まずは自分の中からどうしたらよいのかという疑問が出てきて、そして自分から調べようとなると、構えとしてはできあがってくる感じがいたします。これに加えて、例えば倫理綱領の条文のひとつひとつを「これはどんなことに関係しているのだろう」というような勉強会を病棟で開くなどは意味があるかもしれませんが、新人教育というだけの目線でするよりも、みんなで考えましょうというスタンスの方が良いと思います。