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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第4回 急変対応(救急看護技術と蘇生)[応用]

吉田学園医療歯科専門学校
三上 剛人

ライブ研修 5月19日(水)/ オンデマンド研修 5月24日(月)〜6月14日(月)

おこってしまった急変には迅速で的確な対応が必要です。心肺停止の状況だけではなく、さまざまな急変場面を再現し、心肺停止に至る前に看護師としてできることをできるようになるために必要な救急看護技術を解説していきます。絵と写真だけではなく、動画とLiveで臨場感のある座学をおこないます。

発信会場:発信会場:札幌吉田学園(北海道札幌市)

第4回 急変対応(救急看護技術と蘇生)[応用]

質疑応答

  • 心肺蘇生の胸骨圧迫と、人工呼吸の割合は、なぜ30:2なのでしょうか?
    胸骨圧迫と人工呼吸の割合は、以前までは15:2で行っていたものが30:2に変わったという経緯がありますが、15回の胸骨圧迫に2回の人工呼吸をするのに比べて30:2の方がトータル的に中断時間が少なく、理にかなっています。ただ、200回連続の胸骨圧迫の間にAED除細動をかけるのが、効果があるのではないかと研究しているグループもあり、将来的にガイドラインが変わる可能性もありますが、現段階では30:2が理にかなっていると言われています。
  • 講義の中で、異物除去の際に看護師が喉頭鏡を使用している場面がありましたが、使用してもよろしいのでしょうか。
    喉頭鏡を使って気管挿管をするわけではなく、異物除去を行うだけですので、舌をよけるということに関しては何ら問題ないと思います。救急隊員の救急処置項目の中にも含まれておりますし、それがナース資格を持つ者が緊急避難的にできないということはないと思います。ただし、十分トレーニングが行われていないと、歯を折ってしまったりするケースもありますので、トレーニングが必要です。看護の基礎教育ではこういったトレーニングはしませんが、そういったことに習熟していれば、もう少し窒息の患者さんを救えるナースが増えるのではないかと思っています。
  • 気管挿管後ETCO2を測定すると確実であると、医師から説明を受けました。ETCO2というのは何でしょうか。
    これはいわゆるカプノメーターと言われるものですが、End Tidal CO2を簡便に測ることによって、確実な気管挿管が確認できます。手術中などは常時モニタリングしていますが、そうでない時でもETCO2であればとてもコンパクトなサイズで、挿管チューブの間につけ、簡便に呼気終末二酸化炭素濃度を測ることができます。以前はキャリブレーションが必要で使うまでに時間がかかったり、値が正確でなかったりしましたが、最近では簡便なものが出てきましたので、二次評価として確実に使えるものとなっています。