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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第4回 [応用] 院内急変に対応した救命治療の実践編  〜ACLSから循環補助装置の導入まで

前橋赤十字病院 高度救命救急センター係長/救急看護認定看護師
小池 伸享 氏

ライブ研修 5月15日(水)/ オンデマンド研修 5月20日(月)〜6月18日(火)

ACLSの最大の目標は"脳蘇生"であり,脳蘇生の第一歩は"自己心拍再開"であるとされている。しかし、救急現場で心拍再開せず、CPR(心肺蘇生)を継続しながら搬送された患者のうち社会復帰したのは1%未満であり、偶発性低体温などの特殊な状況でなければ、非外傷性院外心停止はERで従来のACLSを継続しても脳蘇生は極めて困難と報告されている。だが、迅速に経皮的心肺補助装置(PCPS)を導入し、"脳"を保護(脳蘇生を優先)した上で、有効なPCIを行い、心拍再開させることにより,来院時心停止患者の10-20%が社会復帰に至っている報告もある。今回の研修では、院内急変に対応した救命治療の実践編 〜ACLSから循環補助装置の導入まで~ということで、実際の看護について説明いたします。

発信会場:発信会場:西大宮病院(埼玉県さいたま市)

第4回 [応用] 院内急変に対応した救命治療の実践編  〜ACLSから循環補助装置の導入まで

■ 第4回研修レジュメを準備しました。ご契約施設担当者の方は、事務局からのメールに記載のページよりPDF資料をダウンロードして下さい。

質疑応答

  • 当院では循環補助装置を扱っていないため、実際にPCPSを装着するところや装着した患者様を診ることがなかなかないのですが、レジュメの「看護の実際」のところを見ると血行動態の観察は、IABP挿入中の患者様と同じような観察項目でいいのかなと思いました。実際にPCPSを装着するとなると患者様の全身状態を把握することも大切だと思うのですが、回路を凝固させないように管理することも大事だと思うので、緊急PCIやIABP挿入中の患者様に対して2時間おきにACT測定を行ってヘパリンの投与量を増減させて管理をしてたのですが、
    ACTに関しましては、当院のICUも1時間または2時間ということで管理しています。血液の他のデータも見ながら凝固系が著しく狂っているような患者様に対しては1時間おきに見ています。データとの照らし合わせによって時間を1時間または2時間と変えて測っております。あとは回路と膜を見ていくと、あと何分後くらいにつまりそうなのか分かりやすい目印も経験的にありますので、何分おきに測るか、使用する凝固剤も変わってくると思うのですぐに医師に報告できるようにしておこうといった話はスタッフとしています。ですので基準としては、凝固系の数値を見ながら1時間または2時間とマニュアル上には記載しています。  凝固剤に関しては、医師の選択になってきてしまうと思いますので私たちはオーダーされたものを適切に管理していくということでよろしいかと思いますが、フラグミン、低分子ヘパリン、フサンといったものをこれまで使用しています。