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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第16回 [応用] 人工呼吸器装着患者のケア実践 〜設定を理解して取り組む看護
東京ベイ・浦安市川医療センター 集中ケア認定看護師
戎 初代 氏
ライブ研修 11月20日(水)/ オンデマンド研修 11月25日(月)〜12月23日(月)
人工呼吸管理中に、自発呼吸がある場合とない場合では、何がちがうのでしょうか?横隔膜が動いていると考えられるCPAPでの呼吸と、横隔膜の動きは少ないと考えられる陽圧換気での呼吸。設定を見て、患者にとってなぜこの設定でなくてはいけないのか?を考えれば、看護はどのように行わなくてはいけないのかを考えることができます。
発信会場:発信会場:医療法人明浩会 西大宮病院 (埼玉県さいたま市)
質疑応答
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- 陽圧換気の体位のローテーションについてですが、ローテーションをする時間の間隔であるとか、向きを決めるための観察の方法について教えてください。
- 先生とのカンファレンスの中で、例えば左に無気肺ができたという事象があった場合。フィジカルアセスメントで胸の音を聞いてみて左の背側にある下葉の音が悪く、画像の所見もそうなっているとすると、無気肺を改善できるように左の背中側が上になる体位をとります。講義の中でも必ず「反応を確認する」と話したと思いますが、行ったことの反応を確認するために、体の向きを変える前に必ず聴診します。背中側の呼吸音が聞こえるのかどうか、また減弱具合を確認します。それから向き変えてみて、その状態でもう一度聴診します。背側の呼吸音が良くなっていれば、仰臥位の時よりも上を向いていますのでガスが入りやすくなっていることになります。体の向きを変えて痰が出たという場合も、奥にあった分泌物が出て来た可能性もあり、呼吸音をもう一度確認します。分泌物が排出されたことで、呼吸音がよくなったのならば、体位を変える前に呼吸音を異常にしていたのは分泌物の可能性があったということになります。その体位をずっと継続するかどうかは、その患者さん次第であるのと、その体位を継続しなければならない生命維持が難しい状態にあるかどうかということによります。もし、それほど命に関わるほどの状態でなければ、患者さんがずっとその体位を維持することが、辛いかどうかを考えて時間を調節して良いと思います。また分泌物が出た後、しばらくして呼吸音も改善し分泌物も出なくなる時があります。その場合は、体位を変えた目的は達成できたわけですので、胸の音を聞いて良くなったようであるなら元に戻してよいことになります。 数字で何分おきにとは言えないのですが、私個人の基本的な考えでは、ドレナージ体位として患者さんを動かす時には30分は患者さんのそばにいます。そして反応を確認します。痰が出るはずなのに出ないような時は、その体位を継続するかしないかは患者さんにも聞きます。もし患者さんが少し辛そうであるなら、「今回は止めましょうか」と尋ねてみて、時間をおいてから再度行うという選択肢になります。体位変換を行って良くなったことを伝えると、患者さんも自分の病状が良くなるために参加したことを実感すると思います。何時間おきにやった方がいいといった文献はあるかもしれませんが、実際に私が臨床で行っている流れはこのような感じになります。
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- 良いケアを行うためにも人工呼吸器を安全に取り扱うことはとても大切だと思うのですが、職員教育を定期的に行っていく中で、効果的にチームでいいケアが出来るような人工呼吸管理の取組みがありましたら教えてください。
- よく私がここ何年か取り入れているのは、患者さん体験をしてもらうということです。新任で来た看護師には、患者さんのつもりになってベッドに寝てもらいますし、2時間その体位でいてもらい普段自分達が行っていることを体験してもらっています。座学で行うには限界があって、実際に自分が行ってみることで覚えるということもあると思いますので、耳で聞くより目で見る、さらに目で見て自分でやるってみる方がイメージも広がりますし教育には効果的かと思っています。
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