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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第4回 看護現場学から紐解くマネジメント 〜認識と行動の一貫した看護実践への支援

横浜市立大学看護キャリア開発支援センター センター長
陣田泰子 氏

マネジメント STAGE1〜4

ライブ研修 5月27日(水)/ オンデマンド研修 6月1日(月)〜6月29日(月)

「看護は、実践の科学である」
このフレーズは、看護師であれば誰もが口にする言葉です。本講座は、この言葉を出発点として「看護におけるマネジメント」について<看護現場学>の視点、から考えていきます。
看護が、実践の科学であるならば、実践はその認識(看護に対する理解)に規定されていくため、「認識」を問題にしないわけにはいきません。看護におけるマネジメントとは、「良質な看護の提供による患者の回復の促進」がそのゴールであり、良質な看護実践を導く「認識・判断」が重要になります。
看護現場学とは、臨床現場で様々に発生する諸現象について<感じ><考え>、認識を深めて、看護の本質についてより深く探求する帰納法を中心とした「経験学習」のプロセスを言います。様々な経験を言語化・概念化することによって<看護実践の意味>を明らかにしていくことが重要なのです。
「忘れられない患者さん」の記憶から、なぜその患者さんを記憶していたのだろうか、とたどっていく内省(リフレクション)を通して、マネジャーに必要な管理観と管理行動の一貫性について、皆様と共に考えてみたいと思います。

発信会場:発信会場:新須磨病院(兵庫県神戸市)

第4回 看護現場学から紐解くマネジメント 〜認識と行動の一貫した看護実践への支援

質疑応答

  • 講義中のお話にありました表を作ろうと思ったのですが、やはり色々な出来事が頭によぎってしまい本質までいくのが難しく、導き方のポイントがあれば教えてください。
    表を作ろう、表に沿ってきちんと書こう、と思わなくてよいのです。書くことにこだわらないので書ける範囲で良いのです。書けなかったらその部分を空白でも良いのです。今日は個人で書きましたが、次にナラティブをして頂きます。個人で書いてから、次に仲間に語ると忘れられない患者さんとの出来事が初めに書いた文字の何倍も出てくるのです。それだけ知が広がっていきます。無理をして書かなくても、次の段階の語るということで自然に出てくるのです。 そして聞いてくれた仲間が質問したり、合づちを打つ等、一生懸命聞いてくれている、とわかると自然に、もっと出てくるのです。その時出たことを最初に書いていなくてもあとから追加で書けば良いのです。 私たち看護師はちゃんと書かないといけないという意識が強いために、書く事が苦手なのです。でもこれは記憶のプロットでいいのです。ナラティブすると引き出されますから心配しないでください。無理に書くのはよくありません。空白なら空白のまま。そのかわりその後のナラティブの中で知が広がっていき、書いた文字の何倍も話すことができてきます。そこからまた書いて頂ければいいのです。そこが、この方法の特徴なのです。