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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第24回 患者の声にならない訴えを看る ~中枢神経系症状

東邦大学医療センター大森病院脳神経外科・神経内科病棟 主任看護師
四本竜一 氏

フィジカルアセスメント(シリーズ) STAGE2〜4

ライブ研修 3月16日(水)/ オンデマンド研修 3月22日(火)〜4月19日(火)

意識障害や言語障害のある患者は、さまざまな症状を抱えていても正しく訴えることができない場合があります。患者のそばにいる時間が長い看護師は、そのような患者の細かな変化を敏感にとらえ、すぐに対処できることが求められます。そのため、患者の変化に敏感でなければなりませんし、また、次に起こることを予測して、意識的に観察することも必要です。
本研修では、脳卒中患者の看護を中心に、中枢神経系症状のメカニズム、アセスメントのポイントを解説します。

発信会場:発信会場:美原記念病院(群馬県伊勢崎市)

第24回 患者の声にならない訴えを看る ~中枢神経系症状

質疑応答

  • 脳卒中の患者さんを担当した時に、入院時から瞳孔不同が見られており、右目が2.5で左が2.0くらいで見えていた患者様だったのですが、少しおかしいなと思い医師に相談したところ、それが拡大してくるようであればまた報告して下さいと指示をもらったことがありました。それがなぜなのか分かりませんでしたのでお話を頂ければと思います。
    最初から瞳孔のサイズが違う場合ですが、健常な方でも多少サイズが違うことがありますし、また眼疾患によって変化が現れている時もあります。普通、瞳孔不同は瞳孔径の左右差が1mm以上開いた時のことを指すのですが、おそらくその変化が医師の判断では脳出血の影響ではないだろう、ということだったのだと思います。 どちらが散大してくるかというのは先程講義の中で説明したとおりなのですけれども、例えば左の脳出血であれば、出血が拡大したり浮腫が増大したりすると、左の動眼神経が圧迫されて、そちらの瞳孔が散大してしまうということが多いです。瞳孔径の左右差が開いてくるようだと出血の拡大の影響だろうと考えますので、医師はそういう指示を出したのではないかと考えます。