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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第8回 医師が伝えて欲しいSBARのコツと緊急度判定

岸和田徳洲会病院 救急診療部医長
薬師寺 泰匡 氏

急変(シリーズ) STAGE2〜4

ライブ研修 7月20日(水)/ オンデマンド研修 7月25日(月)〜8月22日(月)

「患者さんの様子がおかしい!」なんとか医師の診察が欲しいところだけれども、なかなか状況を上手く伝えられない。そんなことはないでしょうか? 今回の研修ではチームで患者急変に対応するための情報伝達方法として、SBARを扱います。元々アメリカ海軍が潜水艦の中で用いていた情報伝達スキルですが、医療にも応用が効くと近年注目を浴びています。ただし情報伝達ツールが優れていても、きちんとした情報をもっていないと情報共有のレベルは上がりません。医師が欲しい情報はなんなのでしょうか? どうやったら適切に伝えられるのでしょうか? 適切な緊急度の判定と情報伝達で、患者さんを救いましょう。

発信会場:発信会場:聖霊病院(愛知県名古屋市)

第8回 医師が伝えて欲しいSBARのコツと緊急度判定

質疑応答

  • 講義の中の最後のところのSBARで伝えるときに、血圧低下がショック状態の末期だということはよく分かったのですが、呼吸回数を測り、脈を測り、血圧の報告はないのでが、多分これで報告すると先生から血圧はどうなっているのか聞かれると思うのですが、よろしいのでしょうか。
    血圧も報告してください。あくまでもコミュニケーションツールなので、私は簡略化して書きましたが、相手の欲しい情報が伝わらないと相手の判断も出来ませんので、講義の中での説明通りで完結するとは思わないでください。SBARで伝えたからと喜ばず、ここからコミュニケーションをどんどん深めてください。疑問に思ったら何でも言うべきだし、医師から聞かれたら改めて情報用意して伝えれば良いかと思います。
  • 普段からの医師とのコミュニケーションはすごく大事だと思うのですが、SBARでいくら患者さんの急変を伝えるとしても、普段のコミュニケーションがうまくいってないと、そういった場面でどうやって伝えていくかというのが難しいと思います。普段からの医療関係者同士のコミュニケーションをどのようにすればスムーズになるのでしょうか。
    今回お話しした中でTeam STEPPSというものを挙げました。チームダイナミクスを立ち上げる重要なやり方が含まれています。それぞれの人と人の関係であるとか、どうやってリーダシップを立てていくかとか、業種間での連絡のやり方をしっかりと組み立てていかなければ、チームとしては動いていきません。例えば、物事を伝える時にどうやって感情的にならずに伝えるかとか、そういったことを含めてみんなで勉強する機会を設けて頂くというのが1つになります。 それからやはりなるべく親しくなり、話しかけにくい雰囲気を作らないことかと思います。 私はなるべく電話にでるときは明るく出るように心がけています。 しかし電話する時には敷居がありますよね。どうやって取り払うかというのは非常に難しい問題で、親しくなるというのも1つですが、やはり仕事ですから情報をしっかりと共有して、お互いチームとしていかに動いていくか、勉強会の機会を設けていくというのが大事だと思います。 Team STEPPSは日本語に訳された本も出ていますので、仲間内で購入して興味がある人から集まって、ディスカションしてもらえると少しずつ変わっていくのかなと思います。