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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第17回 患者、家族の意思決定支援
聖マリアンナ医科大学病院 急性・重症患者看護専門看護師/集中ケア認定看護師
藤野 智子 氏
家族ケア STAGE1〜4
ライブ研修 12月7日(水)/ オンデマンド研修 12月12日(月)〜1月9日(月)
医師から十分な説明を受けていても、医療の素人である患者や家族は私たちが思うほど理解していない場合もあります。確かに医療は確約ができません。合併症も予後も「推測」や「一般論」を元に説明するに留まり、それが患者や家族をさらに混乱させる理由でもあります。しかし、最終決定は患者や家族です。その最終決定を促すにあたり、どのような支援をすれば良いのか、または必要とされているのか。特に、急性期疾患は、がんや慢性疾患のように検討する猶予がないため、その意味で患者や家族の心理的負担は大きくなります。ここでは、急性期領域が中心となりますが、患者と家族の意思決定支援について、お話させていただきたいと思います。
発信会場:発信会場:堺市立総合医療センター(大阪府堺市)
質疑応答
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- 救急外来で患者さんと関わることがあり、本当に短時間で患者さんに出会いご家族に出会い、意思決定をしないといけない場面がたくさんあるのですが、その中で三次救急医療に携わるのが初めてというスタッフが多く、どう関わればいいのかを指導する場面も多いです。スタッフたちもショックがすごく大きかったりするのですが、そういったショックを和らげながらスタッフたちにアドバイスできることがあればよろしくお願いいたします。
- 救命センターですとおそらく一番衝撃的なのは、CPAの確認などを外来で行うことかと思います。CPAの死亡確認は何百回見ても辛いです。今日行ってきますと家を出て、ご家族が次に会ったのがこの状態というのは、本人を全く知らない私でも辛いことです。自分であればその場でどうするかといいますと、1つはプロとしてその場に立つということです。よく言っているのは、私たちは患者さんと家族を支えるプロなので、感情を出さないようにとは言いませんが、一番辛いのは家族ですから先に泣かないよう気をつけましょう、と言っています。 もう1つは、その場では難しいかも知れませんが、倫理の分析をしていくことがジレンマを解決していく一番有意義な方法と言われていますので、実践していただければと思います。 あとは、科学的な知識を得るということも良いと思います。講義の中では説明しませんでしたが、最近、日本救急医学会、日本集中治療医学会、日本循環器学会の3医学会から合同で終末期医療のガイドラインが出ています。「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン」と検索して頂くと出てきます。その中で、今まで終末期でも一生懸命治療すると言っていた医師たちが、終末期をこういう風に定義しましょう、どうやって決めましょう、治療をどうやって止めていきましょうと言ったことを述べています。その情報に基づいて行っているということを知らないと、私たちもなかなか医師が行っていることについて行けないかも知れませんので、ぜひそういったガイドラインも知って頂くといいかと思います。
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