2016年1月27日に開催された中央社会保険医療協議会において、平成28年の診療報酬改定に「身体疾患を有する認知症患者のケアに関する評価」が新設されました。認知症を有する患者は、その病態の特性により、身体状態が悪化していることを見逃したり、認知症の行動・心理症状を引き起こしたりすることで健康障害が重篤化する可能性があります。そのためには、多職種チームによる総合的なケア力が重要になります。
　一方で、認知症ケア加算の算定要件を満たすための体制構築に多大な労力を要することや、その体制整備にかかる費用と加算との費用対効果が見込めないこと、また、具体的な体制整備の方法などがわからずに、困惑している医療機関も多いのではないでしょうか。　　
　認知症ケア加算が新設されてから1年余りが経過し、徐々に加算を獲得している医療機関も増えてきました。この研修では、認知症ケア加算2に焦点を当てて、申請に関わる基本知識と、医療機関における実際の認知症ケア体制づくりを紹介します。この研修が、認知症ケア加算2の申請と認知症ケア体制づくりの一助となれば幸いです。

講　演 l　
「認知症ケア加算2の申請に関わる基本知識」


　　　　　　日本看護協会看護研修学校 認定看護師制度再構築準備室
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　島橋　誠 氏
講　演 ll　
「院内での実際の体制づくり」


　　　　　　国立がん研究センター東病院副看護部長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 關本 翌子 氏

質疑応答

会場：CIVI研修センター秋葉原（東京都千代田区）