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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第5回 現場事例に基づく急変対応

聖路加国際病院 救急部・救命救急センター長
石松 伸一 氏

急変(シリーズ) STAGE1〜2

オンデマンド研修 6月11日(月)〜7月9日(月)

患者さんの急変は、患者さん本人やご家族にとってだけでなく、われわれ医療従事者にとってもストレスフルな出来事で、場合によってはインシデントやクレーム、悪くすると医療訴訟につながらないとは限りません。もし生物学的、医学的にもすべての起こりうる変化を予測するのが不可能なのであれば、出きる限り急変を早期に予知・察知して、未然に、あるいは大きな問題が起こらないように対応したいものです。講義では急変やせん妄の事例を提示して、なぜ起こったか、どの時点で対応して、どうすればよかったかを皆さんと一緒に考えたいと思います。

発信会場:花と森の東京病院(東京都北区)

第5回 現場事例に基づく急変対応

質疑応答

  • 急変の予測がとても大事と講義の中で説明されていましたが、一般病棟ではなかなか急変対応の経験がなかったりして不安な方が多いです。経験がない中で予測する力をつけていくために何かアドバイスがありましたら教えていただければと思います。
    当たり前の話になりますが、フィジカルアセスメントがきちんとできるようになることです。それから、急変は話を聞いても他人事だと思うとなんでもありませんが、自分の病棟で起こるととんでもないことですので、もし急変対応が発生したら同じ病棟でふりかえりをし、次に発生した際の対応を考えることです。
    また、急変対応の実例はいい意味で組織にとってとても大事な財産ですので、同じことをシミュレーションで行ってみることです。例えば、病棟内で時間にゆとりがあるときに蘇生の人形をベッドの下に置いておき、ベッドの下に倒れている人がいたときに、深夜の3人しかいない中で一番若い人が発見したがどうするか、といったことを実際に行ってみます。病棟からナースコールを押して、誰も出ない、3人しかいない中でどう対応するかといったことを行ってみると身につくと思いますし、予測まではいきませんけれども、頭の中にイメージはできると思います。
    あとは、今回事例を聞いていただきましたが、自分のところではこんなことは絶対ないだろうと思うのではなく、もし明日、もしかしたら今晩事例のようなことが起こったらどうするかイメージしておくのがいいかと思います。