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Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第2回 チームで取り組む医療安全対策シリーズ〜マニュアルの落とし穴

那覇市立病院 集中ケア認定看護師
清水 孝宏 氏

STAGE1〜4

オンデマンド研修 4月22日(月)〜5月20日(月)

「このインシデントが起きたのはマニュアルが無いからだ・・・」
マニュアルがあれば果たしてインシデント・アクシデントを防ぐことができるのでしょうか。
マニュアルは統一した手技を安全に看護師が行うための基準、手順書としては重要です。
けれどもマニュアルがあってもその通りにできないのであればマニュアルとしては役立ちません。
マニュアルの中味をきちんと理解して誰もが実施できること。そしてマニュアルには無い思いがけない出来事にも対処する力を養うことが重要です。
私たちはマニュアルだけでは対処できないひとを相手にする職業です。
マニュアルを理解しつつマニュアルに無いことを臨機応変に対処する能力が求められています。

発信会場:藤沢湘南台病院(神奈川県藤沢市)

第2回 チームで取り組む医療安全対策シリーズ〜マニュアルの落とし穴

質疑応答

  • マニュアルはいくら作成してもあまり意味がないという点を考慮しつつ、レジデンスやアプローチも大事という点が参考になりました。ただ、マニュアルはやはり必要だと思うのですが、なかなか周知に苦労するところでして、せっかく作成しても周知にはなかなか時間がかかることがあります。スタッフに周知するというところで何かアドバイスはありますでしょうか。
    マニュアルがあっても周知されなければマニュアルが活かされないということで、例えば医療事故につながる可能性があることに関しては、こうなった場合にどうするかということをスタッフに問いかけてみます。本当にそのマニュアルを理解していれば、実際に何か起きた時にどう行動に出すかということを、ある程度すらすらと出てくると思います。しかし、全く出ないスタッフはおそらくマニュアルの存在も分かっていない可能性があります。ですので、医療安全の方々とか、もしくは主任とかリーダクラスの人は、部下たちがマニュアルを理解できるように、マニュアルに関して知っているかどうか、こういうことが起きたらどう行動に移すか、クエスチョンしていかないといけないと思います。
    先ほどの講義の中ですと、気管チューブが抜けてしまったらどう行動するかスタッフに聞いてみて、全く分からないようでしたらマニュアルの存在を知らないと思いますので、まずマニュアルを見せます。それで、しばらく見てもらったあとに、再びまた同じように、気管カニューレがラウンド時に抜けていたらどうするか質問をしてみて、ある程度マニュアル通りに言えれば、少しマニュアルを理解したということだと思います。ただ、実際に人形を使ったり、シミュレーション的に行ってみたときに、本当に体が動いて適切な対処ができるということが、最終的にマニュアルが活かされるということですので、とにかく質問をしてみて、実際に行動に出せるかどうかというところまで確認することが重要ではないかと考えます。