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〜あなたの気づきが急変を予防する〜

Eナース

S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修

第5回 急変の前兆を見抜く、今こそRRS
〜あなたの気づきが急変を予防する〜

北里大学病院集中治療センター RST・RRT室 集中ケア認定看護師
森安 恵実 氏

STAGE1〜2

オンデマンド研修 6月10日(月)〜7月8日(月)

急変した後、『あの患者さん、あの日ちょっと変だったよね』『私、嫌な予感してたんだよね』と、仲間内で会話したことはありませんか?→これは何でしょう。看護師に備わった超能力でしょうか?ちがいますよね。これは前兆に気づいていた可能性があります。
急変を経験したとき、『私、急変によく当たるのよね』『あなた、急変を多く経験していてすごいわ』、そんな会話もしませんか?
多くの場合、急変には前兆があります。患者の近くにいる医療者が、それに気づき、急変を回避することこそが『勲章』であると思います。
Rapid Response System(RRS)というのは、急変の前兆にあたる要請基準で専門のチームを要請するというものです。
ここでは、RRSの概要と導入している施設の実際を示しながら、安全な医療の提供の一つの方法を示したいと思います。

発信会場:南多摩病院(東京都八王子市)

第5回 急変の前兆を見抜く、今こそRRS<br>〜あなたの気づきが急変を予防する〜

質疑応答

  • RRTチームというのは1日に看護師、医師それぞれ何名くらいの構成なのか教えていただけますか。
    当院ですと、他にもいろいろ兼務していますので、絶対に当番になっている人は看護師1名と医師1名です。その他に、ICUに降ろさなかった患者様は病棟にいますが、その方たちの病棟で私がラウンドしています。それから、ICUから上げた少しまだ不安な患者様のところもラウンドしています。ICU全部で30床ありますのでそれも全てラウンドし、病棟も15名くらい患者様がいますので、合わせて45名ぐらい毎日ラウンドしています。
    ラウンドしながらコールが来たらそちらに行くという流れとなります。他の仕事も兼務していますが、看護師1名と医師1名は絶対におります。PHS持っている人は1人になります。

  • スライドの中で、要請率がだんだんと上がっていき、現在では看護師が7割ぐらい要請を占めて、医師も3割ぐらい占めていますが、医師は消極的な印象がある中で、うまく伸びていっている理由や取り組みがありましたら教えていだけますか。
    要請率のデータですが、誰がPHSをかけてきたのかをデータにしています。よくあるケースとしまして、医師がかけてはいるのですが、後ろで操っている看護師の声が聞こえることがあります。
    最近分かってきたのですが、医師たちも不安でして、自分1人で判断してこの判断が本当に正しいかどうか、この治療であっているか、今日は帰宅しても問題ないか、誰かに確認したくなったり把握しておいてほしいと思うようです。最近、医師からコールが入り、行ってみますと看護師はコールがあったことを知らなかったということがありました。
    この1年ぐらいで、医師がコールするのが増えてきた印象があります。初めは引っ張っていたのは看護師だと思いますが、今は割合に医師も看護師に頼らずコールしているように思います。