わが国に救急外来トリアージの必要性が提言されてから、20年近くが経とうとしています。今や院内トリアージは診療報酬加算にも反映され、安心で安全な医療を提供するための必要不可欠なシステムとして認識されつつあります。そして、救急看護師がトリアージに用いている独特の思考は、救急外来だけでなく一般外来や病棟看護師、在宅ケアに関わる医療従事者にまで広がっています。
今回のセミナーでは、トリアージの基本としてトリアージをめぐる社会的な動きやトリアージに用いる判断ツールを紹介します。そして、トリアージナースたちが行っている独特の思考＝病名ありきの観察・判断ではなく、対象の「訴え」や「症状」から判断する思考を理解し、明日から活かせる実践の知識を学びましょう。