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S-QUE院内研修1000’ & 看護師特定行為研修
第12回 急性期病棟での認知症患者ケア
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 精神腫瘍科長
小川 朝生 氏
認知症 STAGE2〜4
オンデマンド研修 9月26日(月)〜10月24日(月)
超高齢社会を迎え、わが国では高齢患者の増加とあわせて認知症をもつ患者も増加し、急性期病棟では約2割が認知症を併存すると推測されている。認知症を併存しつつ身体治療・ケアを進めることがすでに当たり前となっているのが現状である。
一般に認知症ケアというと、徘徊や大声を上げるなどの行動への対応のイメージが強い。しかし、認知症が併存することで、ADLの低下や退院時の施設入所のリスクに加えて、せん妄のリスク、合併症の増加、転倒転落の増加、在院日数の延長と関連する。したがって、患者が住み慣れた地域に戻ることを目標と定めると、入院中の認知症ケアの目標は、身体機能・精神機能を維持し、確実に地域の医療につなげることとなる。ここでは急性期病棟において身体治療を進める上での認知症ケアのポイントを紹介したい。
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