医療技術の発展により新生児や乳児死亡率は低下し、医療的ケア児は増加しています。人工呼吸器などの医療デバイスは高機能で簡便かつ小型化され、子どもにあった医療的ケアを受けながらの退院が可能となりました。しかし、医療的ケアがあることや入院を繰り返すことなどにより、子どもは教育施設などに十分に通えず教育や遊びの機会が減り、さらに家族は子どもの付き添いのために就業や休息の取れない状況もあります。２０２１年９月には医療的ケア児支援法が施行され、医療的ケア児と家族を支援する体制が整えられつつあります。急性期から退院、在宅療養までに、どのように移行し支援を進めていくことが良いのかを考えていきましょう。