日々の生活の中で私たちは足を使わない日はありません。寝たきりでも人生を支えてきた足はそこに当たり前のように存在します。糖尿病患者の足潰瘍年間発生率は約2％程度（日本0.3％程度）と頻度こそ高くないですが、足潰瘍は再発が多く、難治性かつ重症化し易い特徴があります。併存疾患を持つ糖尿病患者では下肢切断によりQOL低下だけでなく生命予後の短縮にも直結します。足病変はなぜ発生するのか？フットケアが発生・重症化予防にどのようにアプローチできるのか？足潰瘍の発生要因やフットケアに必要な基礎知識、リスク管理、早期発見、予防・治療に繋がるフットケアの実際について一緒に考えるきっかけになれればと考えております。